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映画『密偵』

コン・ユさまを目当てに日韓併合時代の『義烈団VS日本警察』をテーマとした映画を観に行く。そもそも「義烈団って何?」そこからわからない。日韓の歴史がわかっていないから理解するのに時間がかかる。そろそろ日韓の歴史をきちんと勉強する時が来たのか……。そうでないと、韓流映画やドラマが見づらい。こういう時は「いでよ!公式サイトのSTORY!!」

日本統治時代の1920年代を背景に、独立運動団体「義烈団(ウィヨルダン)」と 彼らを追う日本警察との攻防をスリル満点に描いた究極の秘密諜報サスペンス巨編。

ふむふむ。

朝鮮人でありながら日本の警察に所属するイ・ジョンチュル(ソン・ガンホ)は、義烈団を監視しろ、 と部長のヒガシ(鶴見辰吾)から特命を受ける。義烈団のリーダーであるキム・ウジン(コン・ユ)に近づき、 ウジンと懇意になるジョンチュル。しかしそれは、義烈団の団長チョン・チェサン(イ・ビョンホン)が イ・ジョンチュルを“義烈団”へ引き込むための餌だった。 義烈団と日本警察の情報戦が展開する中、義烈団は上海から京城(現ソウル)へ向かう 列車に日本の主要施設を標的にした大量の爆弾を積み込むことに成功。敵か味方か、 密偵は誰なのか、互いに探り合いながら爆弾を積んだ列車は国境を越えて京城へ向かうが、 そこで待っていたのは・・・。

……だそうです。要するに騙し合いってやつだね。「続きまして、Wikipediaさま!!日韓併合って何?」

1910年(明治43年)8月29日、韓国併合ニ関スル条約に基づいて大日本帝国が大韓帝国[1]を併合した事実を指す。日韓併合、朝鮮併合、日韓合邦とも表記される[2]。この後、日本による統治は1945年(昭和20年)9月9日に朝鮮総督府が米国に降伏するまで、35年間続いた。(Wikipediaより)

当時の朝鮮は日本に統治され、それに反発する人々が『義烈団』として組織を作って活動しており、その活動が過激さを増していき、『テロリスト化』していった。今作でもテロ行為が激しさを増していた様子が描かれていた。ここで『テロ行為』というのが一体どういったことを指すのか? アラウンド・フォーティーのくせに明確な説明できそうにないので、こちらもWikipediaさまにお助けいただこう。

テロリズムとは、政治的目的(政権の奪取や政権の攪乱・破壊、政治的・外交的優位の確立、報復、活動資金の獲得、自己宣伝など)を達成するために、暗殺・暴行・破壊活動などの手段を行使すること、またそれを認める傾向や主張。(Wikipediaより)

まさに『コレ!(テロ行為)』でした。ただ、テロ行為をする側にも大義や正義がある。こちらが義烈団のメンバー。

そのリーダーがこちら。

オバ様方が熱狂されるイ・ビョンホン様です。ん?違う違う。イ・ビョンホン様演じる団長チョン・チェサンです。義烈団のメンバーがコン・ユにイ・ビョンホンときたもんだ。自分が持っている思想なんて一瞬で吹き飛んで寝返りそうな男前揃い♥

ただ、気にかかったのが、義烈団がどんな思想を持って集まってきたのかがよくわからなかった。公式のストーリーにもあるように、爆弾を持って日本の主要施設を襲撃しようとする過激行為までのめり込むというのは、投獄はもちろん、死に至る可能性も高く、よほどの覚悟がないとできない行動である。『日本から自国の統治を取り戻したい』というのはおそらく多くの朝鮮の人が願っていたと思う。しかし、それを行動に移すことは容易ではない。そのあたりをもっと丁寧に描いておいてほしかった。まぁこれは統治された側にとっては、説明しなくてもわかる感情なのかもしれない。

一方、日本の警察に雇われているイ・ジョンチュル(ソン・ガンホ。写真左)の気持ちはよく理解できた。自国を統治し、傍若無人に振る舞う日本人を許せるはずがない。しかも、自国の民を取り締まらなければならない立場ときたら……。そんな立場ならなおさら義烈団に誘われると心が揺れる気持ちもよくわかる。

物語は義烈団と日本の警察との情報合戦を軸に進んでいく。誰が味方なのか敵なのか。身内だからといって信じることができない。この情報は本当に正しいのか?

念のため、こちらが日本警察チーム。いい!こちらもいいよ!!

いつも思うが、こういう疑心暗鬼になるシチュエーションに置かれたら、必ず振り回されるタイプだなぁ、自分ってやつは。そこだけには自信がある(アカンやつ)。誰の情報も正しく(もしくは怪しく)思えてきて自滅しそう。自滅するくらいならいいけど、我が身かわいさに人様に迷惑はかけそうな勢いである。今のうちに謝っておきたいくらい裏切ると思う。ごめん、みんな!!コン・ユさまに言われたら無理、抗う自信はない!断言できる!!

こちらもラストは微妙な感じで終わっています。ネタバレしたくない&イマイチよくわからなかったのでボカしておきます。とにかくこういった戦争の映画、その時代の映画を見た私の結論は同じ。

No,War!!戦争反対!!!

誰のことも疑わず、のほほんとまっすぐ人生をまっとうしたいというのが私の願いである。

#映画 #映画評 #コラム #045 #密偵 #韓流映画

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