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【読書感想】インクルーシブってなぁに?前編

■最初に

こんにちは!サイボウズのもっちーです😊

今回は、
「インクルーシブってなぁに?」という本を紹介しながらお伝えできたらと思ってます。

1章、2章に書かれている、インクルーシブとは?合理的配慮とは?といったお話です。

インクルーシブってなぁに?
本は下記から購入できます
https://tokyoplay.thebase.in/items/66891358


※障碍(者)の文字について
これからは、障碍と書きますと宣言した理由はこちらの記事から



■1章:インクルーシブってなぁに?


まず、障碍ってなにかという話から始まります。
障碍って「誰かが持っているもの」という考えで育ってきた人も多いといいます。
医療モデルの考え方ですね。

そして、社会モデルの考え方についても書かれています。
例えば、障碍のある人が直面している問題は、
機能不全からではなく、道路や建物、デザインを変える事で解決できることもあるという考え方です。


機能不全のある人に対して、周囲がどのように関わるかが問題なのだと、
この本には書かれています。


インクルーシブの重要な特徴

この本では、インクルーシブは、すべての人が広い選択肢を持てるようにし、あう方法で実現できるようにすること。
目の前の人を歓迎し、尊重し、応じる姿勢を共有することとあります。


「誰もがどこにでもある活動に参加し、
何でもない場所で普通に過ごすことが、当たり前になる」


インクルーシブな環境づくり

障碍のある子をどこか「特別な場所」に追いやってきた
これまでの社会と歴史があります。

それは、「結果としてなってしまった」ことであり、
幼少期から障碍のある子と日常的に接する機会がなかったことで、
なじみのない人が関わることに不安を覚えることは当然といえます。

接したことのない期間が長いほど、関わることが怖くなってしまう。
無知は恐怖となり、恐怖を取り除こうとするほど、偏見につながるとこの本ではいっています。


大事にしているキーワード

この本のキーワードは「当たり前」、これは「特殊」と対になる言葉です。
全ての子どもたちは、特殊でもなんでもない。

誰に対しても1人の人として接することが大事なことを伝えています。

■2章:インクルーシブな環境づくりの実践


信念と姿勢

私たちは、無意識であっても、自分が信じていることに突き動かされて行動しています。

障碍はない自分の息子の、学校を探していた時に著者は不思議な一文に出会ったと書かれています。それは
「本校の生徒が、恵まれない境遇の子と接する機会を持てるよう、ハンディキャップのある子どもの受け入れを歓迎します」
と書いていったそうです。

障碍のある子が社会の主流から外され、
そこからまた戻された時に起こる典型的な事例
ということで、この文から、障碍のある子は「本校の生徒」とさえ見られていないことが分かるとありました。


合理的配慮

合理的配慮について面白かったので、紹介します。

ベジタリアンの友人が、週末に泊まりに来ることになりました。
家族はなんでも食べ、肉が食卓にいつもあります。
友人が来た時にどのように食事を準備しますか?

というもの。

あなたは友人を歓迎したいので、この違いに経緯を払うでしょう。
では、夏の間ずっと滞在するとしたら?

その場合は、友人とも話し、みんなが納得できる方法をみつけるのではないでしょうか?とあります。

お互いに敬意を払い、それに応じて調整すること
何が最適なのかを一緒に考えることが大事ということが伝わるお話でした。



合理的配慮か?特別扱いか?

今までのやり方を変えようとする場合、
公平性だけに目を奪われているとしたら注意が必要です。
障碍がある人は、その理由だけで特別扱いを受けるべきではありません。

大切なのは、その人の具体的な必要性にあわせて公平に接すること
とあります。

この例がまたわかりやすかったです。

例えば、イベントに参加するときに、
介助が必要であれば、介助の人からは参加費を取らないのは公平。
障碍者は無料とするのは、ひいきであり、
上から目線ではないかというもの。

ただ、目や耳が不自由な人は、他の人よりもテレビの近くに座っていい。
これは、同じように楽しむための公平性があることがと書かれていました。


■最後に


最後までありがとうございました!

インクルーシブって、自分の中ではあるけれど、
人に伝えるために言葉にするのが難しいなって思っていたので、本の紹介をしました。

長くなってきたので、3章と4章は次回お伝えします。

また見てもらえると嬉しいです😊

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