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【文化は遊び③】子どもと文化で笑顔あふれる地域に!「森本さん」~文化は遊びから~

■最初に

こんにちは!サイボウズのもっちーです😊

地域のコミュニティづくりに長年携わっている、森本さん。

前回は、森本さんが影響を受けたことについてお話しました。
今回は、文化は遊びからできているんだよと教えてもらったお話です!

▼以前の記事
活動内容
影響を受けたたくさんのこと


子ども劇場(西多摩)
Webサイト:https://gekijo.hiho.jp/
たまぐー
Webサイト:https://www.city.ome.tokyo.jp/site/ome-tky/3161.html



森本さん


■文化は遊びから


〇文化は遊び


森本さんの子ども時代、九州で炭鉱で働いていた方々が、
社宅に住むようになり、その方たちにも育ててもらったと前回お話しました。


文化の違いなどに戸惑いはなかったのか、
すぐに馴染めたのか聞いてみると、

「基本的には文化っていう言葉は遊びだからさ。」

というお返事が


文化っていうと芸術とかね。映画鑑賞とか、音楽鑑賞とかってみんな思うけど、基本的に文化っていう活動は遊びなんです。


遊びから文化って生まれてきた。

いろんな文化活動、演劇音楽なんかあるけれども、
それは子どもたちの遊びの中で、専門的に分野となっていた時に、
芸術になっていくっていう形でできたもの。



おままごとは演劇でしょとか。わらび歌は音楽でしょ?
なんか叩きながらやってたら、そこが打楽器になっていくとか。
全てそういうものばかり。

芸能は、最初から高尚なものなわけじゃなくて、
遊びとか祈りとかそういうものの中からずっと発展しているんだよ。
と、教えてもらいました。


大人からみえる、子どもの遊びが危険に見えることもあるけれど、
本筋の学びにつながる遊びを子どもはしている。

今って遊びを忘れてしまってるところ、遊びは重要視されないところがある。


本来的に、人が生きるっていうことと、
育つっていうことがどういう仕組みなのかっていうことを考えた時に、
暮らしの中から全てが学ばれるっていうのがあるんです。


〇社会をどうにかしたい


元々は、教師を目指していた森本さんが、子ども劇場に関わるようになったきっかけを聞いてみました。

社会をどうにかしたいな。そう思っていたこともあるから、
学校教育っていうところが、やっぱり大事だなって最初は教育の方向で考えていました。


本当は法律の世界という選択肢もあるなと思ったけれど、
あんまり勉強ばっかりなのも、好きではなかったので・・・


多分ここでも、炭鉱から来た人たちとの暮らしとか、
やりとりも影響しているんだと思う。


教育がとにかく子どもには必要と思って、勉強して、
大学でもずっと教育をやろうと思っていました。
大学に行って幼稚園の先生になろうと思って、教育実習にいくことになります。


私は子どもと大人が対等に育ち合うっていう感じっていうのが根底にあって、社宅に住んでいた人たちと一緒に育って、育ち合っていたから。


そういうところが自分の根底にあると気付いて、
なんか教えるっていう言葉がずっと引っかかってしまって・・・
で、幼児教育の中でも教えるって、、
教えるのかな、教え育てるという、そこじゃないんじゃないだろうか。
みたいなことを、ずっともやもやと思っていたんです。

それで幼稚園の先生になろうと思って、教育実習行った時に、
子どもたちと私は教えるという一方的ではない、そういう空間を作るっていう風にしたんだけど、お母さんたちがお迎えに来てかかわった時に、
お母さんたちも教え育てるではなく、
大人が子どもに教えるという意識が強かった。

ただ、お母さんたちが。そういう意識だったから。
遊びというものもなく、幼稚園から塾に通ったりしている姿をみて、
暮らしの中で、お互いに育ちあうことに価値を置いている、
自分とは違うなと感じるようになりました。


〇西多摩地域の子ども劇場は衝撃的な場だった


幼稚園での実習を通じて、豊かさってなんだろうと考えていた時に、
西多摩地域の、子ども劇場の子ども祭りというのに誘われて参加することになりました。


西多摩地域の子ども劇場に行ったら、
そこにいた、おばちゃんが衝撃的だったんだけど、
水の入った桶をもっていて、中にはオタマジャクシ・・
わちゃわちゃと子どもが集まってきて、
やりませんか?
と、「こんなでっかい立派なのいるよ。」って、
それを売っているんだよね。


そのお祭りの時に、最後 5 人ずつで障害物の集団リレーがあったのだけど、
最後のコーナーはフランスパンが 1人1 本、これを全員で口の中に全部入れないとその先走れない、フランスパンなんて口の中の水分が奪われるようなものを・・・

常識とかじゃなくってみんなして面白いっていうことはあるんだっていうところで、その中で舞台を見たり、遊びをしたり、そういう活動をしながら、地域で子供を育てるということが大事っていうことを考えて、形にしたのが、子ども劇場っていう団体だったの。


あー、これだ!
楽しみながらお互いに育ちあう活動ができると感じて、地域の子どもや文化に関する活動に入っていくことになりました。


■最後に


最後までありがとうございました!

文化って遊びから発展していると聞いてなるほどなって思いました。
暮らしの中で、お互いに育ちあうことに価値を置いている、森本さんが、
大人も子どもも一緒に育ちあうと考えるのも納得です!

次回は、体験から得られるものについてのお話です。
また見てもらえると嬉しいです😊


■告知


2つ告知させてください、どちらも「子育て・共育(共に育つ)」に関心のあるかたでお時間が合えばぜひ!

①5/12(日)@愛知
最近知り合った方で、これから地域のつながりを作る居場所をやっていく準備を進めています。講演するのは、アメリカの日本人学校でも講師をしており、勉強の枠を超えて、本質的な学びに繋がる授業を磨かれている方です。

②5/25(土)@サイボウズ
映画の上映会&トーク会をやります。
海外での上映後にインタビューしたものも映像として初公開です。

日本・世界の子どもたちの現状、遊び場 居場所のあり方、社会(大人)の役割をみんなでシェアしませんか?

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