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今日の1冊 『さよなら、俺たち。』

『さよなら、俺たち。』清田隆之

結論から言います。
これは日本の全男性が読むべき本です。

一口に言ってしまえばジェンダー問題に関する本ですが、
「女性よ、もっと強くなろう!」
「立ち上がれ女子たち!」
と言ったものではなく、
男性たち、つまりは「俺たち」へ向けた1冊です。

「俺たち」が知らず知らずのうちに、
疑問にすら思わずに、
享受している数々の特権に気付きを与え、
変化を促す内容になっています。

「やらなくても済む」
「ほっておいても許される」
「生まれた時からそういうものだったか」
という理由で女性より優位な立場に立ち、
女性たちを心身共に追い詰めているもの。

それに対して、
「そろそろ気づけよ」
「考えようぜ」
「変えていこうぜ」
「俺たちの過ちを認めるのはカッコ悪いけど、
このまま変わらないでいるのはもっとカッコ悪いぜ」
とケツ叩きをしてくれる、そんな本です。

筆者の清田さんは、大学時代に『女性の恋ばなを聴くサークル』を立ち上げました。
それが卒業後会社になり、
今でも多くの女性の話を聴き、
ジェンダー問題や性差別に関する執筆活動などをされています。

先日紹介したレイシズムもそうですが、
日本における性差別、男女の不平等の問題は根深いものです。

解決していくためには、もちろん女性たち側の勇気、
すなわち当たり前と思っていた男性の特権にNOを突きつける勇気も必要ですが、
何よりも僕たち男性が、
諸々の男性特権に、
「俺たち」に「さよなら」する必要があると思います。

#さよなら俺たち #清田隆之 #桃山商事

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