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書きながら思考をまとめる会~お金を払って食事をする行為~

出張でまた、エチオピアに来ている。
土日に遊びに行ける、リフレッシュできるところがないのもキツイことであるが、やはり食事が一番キツイ。
食べる店は沢山あるのだが、正直、食べたいと思うものがない。
中華や韓国料理も少しはあるし、日本食レストランも1,2軒あるけど、高いし、毎日は食べられない。

朝は、ホテルの朝食(フルーツや卵も食べられる)、昼は事務所周辺のカフェでサンドイッチやバーガー、夜は、日本から持参したインスタントの雑炊やフォーを食べている。

ホテルのレストランの夕食もあるが、高くて、量が多くて、毎回食べきれない。
高いお金を払っても、美味しくて、量もちょうどよくて、満足!なら良いが、高いお金を払って、味はそこそこで、お腹が一杯で少し気持ち悪くなって、なおかつ残すという罪悪感を得る。すなわち、良いことがない。それならば、食べない方が良い。自分で量をコントロールできるものを食べれば良い=インスタント食。となってしまっている。

「食事」という行為の「楽しさ」が格段に減ってしまった。
お腹空いたから何か食べなきゃ…という感じになっている。
そして、おそらく栄養状態もあまりよくない。(今回サプリ忘れた…)

また、先日の土曜日には、エチオピアにはマックとかKFCとかそういったチェーン店が皆無なのだが、なぜか1年くらい前にバーガーキングが2店舗くらいできて、気になっていたので行ってみた。
メニュー表には色々な種類のバーガーが載っているのに、チキンクリスピーとスパイシーチキンしかないと言われた。そしてなんとポテトはないと言われた…。なんだって⁉ 仕方がないのでクリスピーチキンとスプライトを頼んだら、1,260円だった…。しょうがないと思いながら、大きなトレイの真ん中にポツンと置かれたバーガーを大切に食べる。


オーダーしたクリスピーチキンバーガー

1,260円か…。幸せのパンケーキのノーマルが食べれるぞ…。
500円分くらいの満足感しか得られなかったし、もう来ないかなと思った。

日本にいても、毎日食事が楽しい訳ではない。
仕事で遅くなって、夜ご飯が自炊できず、コンビニで買ったものを不健康だなと思いながら食べる日もある。そしてそういう日々が続くといやになる。

エチオピアにいて、自炊の環境もなく、食べたいものもなく、その場しのぎの食事しかできていない気がして、食べることの楽しさ、執着がなくなってきている…

「お金を払って食事をするという行為」についてだが、値段と量と味が見合っているものは、結局インジェラしかない。実は、この伝統食はテフという穀物からできていて、そのテフというものはスーパーフードと呼ばれる程栄養価が高い。どれどれ…

”穀物であるため炭水化物を多く含んでいるほか、たんぱく質・ビタミン類・ミネラル類・食物繊維などをバランスよく含んでいる。特にカルシウムや鉄分などのミネラル類を多く含んでおり、主食としてよく食べる米や小麦などよりも含有量は多くなっている。”
(参考:https://www.olive-hitomawashi.com/column/2018/04/post-1536.html)


どどーーーーん!!

”バイヤネット”と呼ばれる、ファスティング向けのインジェラ

そうか、郷に入っては郷に従えで、やはりインジェラを食べておけば良いのか。なるほど…。

とはいえ、そんな結論に持ってきたかった訳ではなく(書きながらこれに至ったのだが)、やっぱり、エチオピア長期滞在により、慣れ親しんでいる食べ物が食べられることのありがたさに気付く。

エチオピアの食文化のことをもう少し書きたくなってきたが、今日の本筋からはずれるのでまた今度…。

白米と納豆ともずくと小松菜のお浸し…私の帰りを待っていておくれ。



<おわり>

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