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人事同士が学び、刺激し合うコミュニティ「人事★JINJIN★ナイト」を立ち上げてみた

こんにちは。
株式会社ロフトワークのHRディレクター(採用人事)基です。

今回は人事の人たちと立ち上げたコミュニティ、その名も「人事★JINJIN★ナイト」について書いてみようと思います

0から始めた採用業務

まずは簡単な自己紹介とコミュニティ立ち上げにいたるまでの背景を。
(詳細なプロフィールはこちらから)

元々は私はWebディレクター、その後ロフトワークにクリエイティブディレクター/ プロジェクトマネージャーとして入社しました。現場で、クライアントやクリエイターの方とコミュニケーションしながらプロジェクトゴールまで走り抜く仕事は、とてもやりがいがあり天職だと思っていました。

芸大でプロジェクトマネジメントの特別講義をしている私


ただ持病の治療で休職、復職後も治療が必要ととなり、比較的融通がききやすい採用担当として働かせてもらうことになりました。
未経験もいいところ、異業種へのポジションチェンジで、最初は採用が何をする仕事かから調べ始めました。周囲にも支えられながら、業務フローもだんだんわかってきて、楽しくなってきました。実は採用人事と、ディレクターは共通点がかなり多いんです。どちらも「人に働きかける」仕事。誰かの人生の転機に関わらせてもらう採用人事は責任重大ですが、その分やりがいが溢れています。

年始の京都オフィスメンバー集合写真

あぁ、このままじゃダメだ。どんどん腐っちまう...

とはいえ、採用人事になって2年。基本的な業務はこなせるようになってきたものの、なんだか頭打ち感を感じるようになってきたんです。それまで社外の方とコミュニケーションし、インプットとアウトプットが回り続ける職種だった分、社内での業務がメインとなる採用人事において、インプットする機会は待っているだけでは入ってきません。そしてアウトプットする機会も圧倒的に減少しました。インプットとアウトプットが不足すると、知識や経験の巡りが悪くなり、まるで自分が砂漠になったような感覚になります。ルーティン業務をこなしてばかりだと、言葉やアイデアが出にくくなってしまって、アウトプットもできない。今思うと悪い循環に陥ってました。その結果、ネガティブなところや、重箱の角しか見えなくなって、クサクサし出した私がいたんです。もちろん、そんな状態だとハッピーなことも近寄ってきません。
「あぁ、ダメだ!!このまま慣れた仕事を繰り返しているだけでは腐っちまう!!」
健康的に働き続けるために、視野を広げる必要性を感じ、勇気を出して、社外に飛び出してみることにしました。

交流会が苦手なペーペー人事がやったこと

とはいえ、人事の仕事は「採用、育成、評価」と多岐にまたがります。加えて、昨今では企業価値向上のために人的資本経営が求められるなど、経営戦略を踏まえた人事活動も求められています。
世界中には人事のスーパーマンがたくさんいるし、私みたいなペーペー人事がどう声上げたらいいのかわからない。そして何より、私はパーティや交流会が苦手...。
そこでまずは近しい人に声をかけてみて、アドバイスなどもいただきつつ、小さくはじめてみることにしました。
私が活動を通じやりたいことは、以下でした。

  • 自分自身への学び、市場トレンドなど広い視座を持つこと

  • 継続的なインプットとアウトプットのリズムを持つこと

  • 社外の方と情報交換し、お互いに刺激しあうこと

  • 社内に閉じこもるのではなく、社外に飛び出す「口実」を持つことでヘルシーに働くこと

そしてロフトワークと同じ規模(社員数〜200人前後)の企業では同じような課題感や悩みを抱える「ぼっち人事」の方がたくさんいることも知りました。そこで、立ち上げに際して、以下に共感してくれる方を募ることにしました。

  • 「メンバーの顔が思い浮かぶ規模の組織やチーム」での採用人事のヒントを得る

  • まずは実験的にスタートさせるため、共通言語を持つクリエイティブ業界の人事の方

  • 皆んなで場を作り、ゆるやかに活動する(やらねば、にならないように)

  • 生感と、軽やかさを出しつつ、POPに

  • 経営者でなく一般社員だからこそだせる軽やかな空気と現場感を大切にする

自身を、人を、組織を「ジンジン」させる人事になる!

そうして賛同してくれた数社の人事の方と顔合わせし、まずはお互いの課題感や、学びたいことなどをシェアしました。
有難いことに、まずやってみよう!とポジティブに共感してくれた皆んなのおかげで念願の立ち上げ。
その名も「人事★JINJIN★ナイト」!これは私が人事の仕事を通じて、やりたいことである「人や組織、もちろん自分自身の心を熱くジンジンさせたい」という想いから名付けました。人事って裏方ですが、本来とってもクリエイティブな仕事。だからこそ生姜のようにホットな存在となり、組織の巡りを良くしていきたいと思ってます。

これまでにやった活動

23年10月に始動し、まだ活動は3回。月一回程度、対面やオンラインで集まり、お互いの課題やインプットをシェアしたり、読書会をして、感想や気づきをシェアしたりしています。正直、何かとても真新しいことをやってるわけではないし、社外の人と情報交換するのってどうなのって思う方もいるかもしれません。それでも活動を始めて、人と話して、自分の考えをアウトプットすることで、間違いなく情報感度は高まってるし、脳みその巡りも圧倒的に良くなってるとを感じます。
そして何よりポジティブになりました。以前までは衝突や意見を恐れて避けていたのですが、ポジティブな人事のみんなとより良い未来に向けた話をし、時には愚痴もちょっと挟みつつ、同級生のような感覚で、刺激を貰い続けてます。
コンフリクトがあるからこそ、人事の仕事の意味がある!衝突は変化への兆しだ!と徐々に前向きに捉えられるようになってきました

人事★JINJIN★ナイトのこれから

活動を続けるにあたり、何より大事にしたいのは「みんなのWill(やりたい)」で活動が続くことです。これは仕事ではないし、絶対にやらないといけないことでもない。でも「やりたい人が、やりたいことをやる」場所や時間になっていくといいと思ってます。
本当は「コミュニティ」という言葉を使うのも、少し憚られます。私は「コミュニティ」を作りたいわけではないからです。どちらかというと放課後の公園や、秘密基地のように、気の合う仲間が、都合が会う時に交わり、好きなことをやる。そのために形は決まってなくていいと思っているし、決めたくないと思ってます。強制や「すべき」でなく、「やりたい」でゆるやかに続いていくような活動にできればなと思ってます。

人事をもっとおもろくクリエイティブにしたい

こうした社外の方との活動をきっかけに、他の採用人事の方ともお話させていただく機会に積極的に飛び込むようにしました。生き生きと人事の仕事をされている先輩方は、みなさんとてもポジティブ。どんな困難も前向きに捉えられていて、まるでヒーローみたいにキラキラしています。そして「あー!人事最高!」と感じています。

もしぼっち人事で悩んでいる似たような状況の方、それ以外にも採用人事のお話をしたい方、していただける方、ぜひ連絡いただければ嬉しいです。
「人事★JINJIN★ナイト」に興味がある方もご連絡ください。


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