Mariko Moti

京都在住。 株式会社ロフトワーク HRディレクター。 アカハライモリと暮らす魔女。

Mariko Moti

京都在住。 株式会社ロフトワーク HRディレクター。 アカハライモリと暮らす魔女。

最近の記事

日々with病~乳がん3年目の振り返り~

「死」は今どれくらいの距離に居る?「あなたは乳がんです」突然告知されたのが3年前。当時、私のすぐ側に「死」は間違いなく居た。寄り添ってジッと私をみていた。 治療はなかなか辛かったけど、私は生き延びることができた。生存率の分岐点といわれる3年目の定期検診も、特に問題なく乗り越えることができた。まだまだ治療は続くけれど、なんとか一山は超えたってことだ。いま「死」はどれくらいの距離から私をみつめているのだろう。そして私自身は「死」をどれくらい見つめられているのだろう。 孤独が感覚

    • 人事同士が学び、刺激し合うコミュニティ「人事★JINJIN★ナイト」を立ち上げてみた

      こんにちは。 株式会社ロフトワークのHRディレクター(採用人事)基です。 今回は人事の人たちと立ち上げたコミュニティ、その名も「人事★JINJIN★ナイト」について書いてみようと思います。 0から始めた採用業務まずは簡単な自己紹介とコミュニティ立ち上げにいたるまでの背景を。 (詳細なプロフィールはこちらから) 元々は私はWebディレクター、その後ロフトワークにクリエイティブディレクター/ プロジェクトマネージャーとして入社しました。現場で、クライアントやクリエイターの方

      • さまよう丹田

        うちの台所は狭い。おまけに暗い。 一人暮らしには十分なんだけれど、光溢れるキッチンには憧れる。次に引っ越すなら窓のある明るい台所を選びたい。 でも私はよく料理以外の時も台所にいる。 狭くて暗い台所で、立ちながら本を読んでいる。 白湯を飲みながら文字を追っていると、無意識に重心を元に戻そうとする力が働く。 足の裏の前の方に力がかかっているときは、心身ともに調子が良くない。 調子がいいときは、かかとに重心がある。だから前のめってると感じた時は、意識的に後ろに傾く。 恐らく数セ

        • 一朝一詩

          最近、朝の新しい習慣が2つできた。 1つはマキネッタで濃ゆいエスプレッソを飲むこと。ドリップしたものよりも好きな味だし、手軽。何よりも金属のパーツを組み合わせてコポコポ湧き上がってくる感じが楽しい。 もう1つは、詩を読むこと。1日1詩だけに限定して、エスプレッソを飲みながら一言一句を堪能する。 歩くのが好きな私は、毎朝30分ほど徒歩で通勤するのだけれど、今朝の詩を思い返しながら歩く。すると普段見ている景色が違うものに見えたり、その日のテーマが決まったりする。 読書より

        日々with病~乳がん3年目の振り返り~

          細胞単位で愛してやるぜ宣言

          不用品を捨て、台所の油汚れを落とし、ぞうきんで床を磨きながら、1年間私を守ってくれたこの小さな部屋に感謝をする。 とても長くて個人的な話だけど、自分への宣言として、年末の勢いに任せて書くことにした。 私はガン患者になったちょうど一年前、私はガン患者になった。 一時期は身動きすら取れなかった私にとって、この小さな部屋は世界の全てであり、守ってくれる場所だった。 右胸にしこりを発見したのが2020年の12月初旬。病院に行くと乳がんのステージ2Bとの告知を受けた。 それまで大

          細胞単位で愛してやるぜ宣言