認知を変えた褒める習慣
数か月前の私は、頻繁に夫に怒って泣いていた。理由は些細なことで、どちらかといえば私の不安からくるものだった。
不安にならないような対応をしてほしかったから、そうしてくれないことに怒っていた。不安になって辛くても、不安になって泣いていても、どうでもいい存在なんだと感じた。
家庭というものへの苦手さから、唐突に「私はここに居ちゃいけないんじゃないか」という思いに駆られた。
そんな私を夫もどうにかしたかったのだと思う。夫から提案をされた。
「自分の褒めるところ、がんばったことを自分で言ってみたら」
どんな考えで提案してくれたのかわからないけれど、これがとてもよかった。毎日いちばん近くで私を見ているだけあるのかもしれない。
それから毎晩寝る前に夫に対して自分の褒めるところ、がんばったところを言ってから眠るようになった。
この習慣の効果について書きたい。
重要ポイント①
ひとつめは“自分で”見つけるという点だったと思う。周りから褒めてもらったことは、どうせ優しさで言ってくれているだけだろうと思ってしまうので、簡単に零れ落ちてしまう。自分で自分の褒めるところを意図的に見つけるのはやったことがなくて、難しかったけれど、自分で考えることでしっかり記憶に残った。気持ちが落ちた時には、何を言ったかすっかり忘れてしまうけれど、それでも毎日、自分で自分を褒めると落ち込みにくくなった気がする。
重要ポイント②
ふたつめは、毎日という点だった。当然、「今日はなにも全く頑張ってない」と思う日は存在する。むしろ、目立った褒めるポイントや頑張ったポイントがある日の方が少ない。毎日はほぼ同じことのくりかえしで、仕事、家事みたいな毎日やっていることを、どうしても当たり前のことだと捉えてしまう。それでも、毎日褒めることを見つけるミッションがあると、毎日くりかえしているようなことを含めてひねり出すしかなくなる。「今日も料理をたくさん作った」「月曜日で気が重かったけど仕事に行った」なんてことを毎日褒めている。些細なことでも、毎日一生懸命生きてるなと思えるようになってきた。
根拠はわからないけれど、いい効果のあったこの習慣をこれからも毎晩続けていきたい。
おまけで良かったこと
わたしだけ言うのが恥ずかしくて、夫にも3つ言ってもらっている。それに対して黙っているのもちがうので「がんばったね」「ありがとう」とねぎらいの声をかける。
ずっと一緒に暮らしていると、あらためて伝えるチャンスが減ってしまうけれど、この習慣のおかげで毎晩お互いを労えるようになった。仲の良い夫婦関係にもいい効果がある気がする。
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