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【読書感想文】 夜は短し歩けよ乙女

本日は、『夜は短し歩けよ乙女』(森見登美彦 著)をご紹介します。

第20回山本周五郎賞受賞作

京都を舞台に、後輩である意中の彼女を振り向かせたい大学生が、偶然の出逢いを装って彼女を追いかけるその先々で、2人それぞれに珍妙な事態を巻き起こしたり、遭遇したりする恋愛ファンタジー。

久しぶりに奇人変人しか出てこない小説を読みました。

これぞ本当のファンタジーなのではないでしょうか。

古風で独特な文体と想像の斜め上を行くどころの騒ぎではない展開にいつの間にか魅了され、夢中になってしまいました。

神さまの秘蔵っ子のような彼女の、限りなく不思議で無垢だけど勇敢な姿がとても可愛らしく、その彼女を追いかける彼が結構腹黒いのだけれども一途なのが良い感じです。

そして、他の登場人物たちも摩訶不思議な魅力に満ち溢れていて、オモチロオカシイ世界観を見事に作り上げていました。

羽海野チカさんの解説も可愛らしくて必見です。

P.S.

この作品はハマったら抜け出せなくなること請け合いです。

私も気づいたら背中に緋鯉を背負っていました。

自分でもわけが分からないのですが、そういうことなのです。

なむなむ

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