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『マーベルズ⚡』感想――ミズ・マーベル/カマラ・カーンが可愛すぎる――(ネタバレなし)【映画レビュー/MCU】


『マーベルズ』

はじめに

 この記事を開いてくれてありがとう!もちぞーといいます。よろしゅう。

 『スパイダーマン/ファー・フロム・ホーム』を観るためにMCUを数週間で全部一気見し、ドはまりしてから早幾星霜・・・。あれから何本のMARVEL作品を観ただろう。とにかくめっちゃ観た。

 で、今。正直もう疲れてた。MCUファン全体がそういう空気。ドラマも観たり観なかったり。でも、今作『マーベルズ⚡』だけは、ずっと待っていたんです。だって俺の大好きな「ミズ・マーベル/カマラ・カーン」が出るっていうから!!


ドラマ『ミズ・マーベル』より 礼拝カマラ
はしゃいでるカマラ


マスクにうっとり横顔カマラ
学校防衛大作戦カマラ
『マーベルズ』のカマラ
キャロルと楽しそうに話すカマラ
カマラ役 イマン・ヴェラーニさん

は??
マジで可愛すぎない!!???

 ファンの中の評判はあまりよくなさそうだったドラマ『ミズ・マーベル』。でも俺にはぶっ刺さったのだ。
 スパイダーマンに続くティーンの新人ヒーローとなったミズ・マーベル。その正体は、田舎のムスリム一家の末娘カマラ・カーン。彼女は生粋のアベンジャーズオタクであり、中でもキャプテン・マーベルの大ファン。妄想がちなカマラだけど、その想像力は終盤バトルに活かされるし、その流れは俺の大好きな映画『ぼくらの七日間戦争』をほうふつとさせる。
 なかなかうまくいかないけれど、悩みながらも友達に支えてもらいながら、少しずつヒーローとして成長する姿。イスラム文化の雰囲気、がんばる女の子と仲間たち、全体の世界観とデザインセンス・・・マジ最高。

 ―つい前置きが長くなったけど、とにかく俺はミズ・マーベルが大好き。そんな彼女がついに憧れのキャプテン・マーベルと出会い、そしてどんな活躍を見せてくれたのか。

というわけで『マーベルズ⚡』感想、簡単にだけど、いきます!


映画そのものの感想

結論、めっちゃ楽しめた!
 久しぶりにスカッとさわやかなMARVEL観たなって感じ。


 物語の背景そのものは実は重いんだけどそれを感じさせないよう、映画全体はコメディタッチで進んでいって、最後まで明るい雰囲気が維持されている。
 バトルに次ぐバトルですごいテンポで話が進んいくので、セリフで説明される背景みたいなものを理解しようとすると難しい(前作『キャプテン・マーベル』を観ておくとだいぶよさそう)。だけど、主役三人のキャラクターや心情、関係性はわかりやすく簡潔に、でもチープでなく、しっかりドラマチックに描かれているので、それだけで十分楽しめる。

 あと、これまでのMCU女性主人公作品であった、「女を支配しようとしていたり、女よりバカのくせに出しゃばっている男ヴィランを倒す」みたいなウザいメッセージ性も感じられなくて、すっごい観やすいのも高評価。

 アクションも楽しくていい感じ。「能力を使うと入れ替わってしまう」って設定は邪魔になってストレスなんじゃないかと心配だったけど、いらん心配でした。前半は入れ替わりに戸惑いつつも強引に突破していく感じが爽快だし、後半はそれがうまいことアクションに組み込まれていく。そして何よりそのつなぎの練習シーンが最高!全員かわいいのよ!


 総じてスカッとさわやか楽しいかわいいかっこいい爽快ガールズアクションヒーロー映画になっているので、MCU知らない、ドラマ観てない人も含めて、大部分の人にお勧めできる作品ですね。こっからMCUスタートでもいけるかも。


カマラ・カーンが最高すぎる

 主役が3人いてそれぞれのキャラが立っているので、推しを観てるだけでも楽しいし、ヒーロー同士の関係性を楽しむのも、MCUの最近発揮できてなかった醍醐味。そういった意味でも今作はMCUのリスタートを感じさせる。

 今作は『キャプテン・マーベル2』的な立ち位置の作品。宇宙最強のヒーローとなり、宇宙のみんなから頼られてるキャプテン・マーベル(キャロル・ダンバース)だが、もともと一人の人間だし、失敗もする。そんな彼女が二人のヒーローに出会って、自分の弱さを受け入れていくお話。
 彼女を小さいころから慕っていて、地球でずっと待っていたモニカ・ランボーは、宇宙のことばかりで身近なひとを顧みないキャロルに失望している。カマラは逆に、これ以上ない羨望のまなざしを向けるが、キャロルにとってはそれがプレッシャーでもある。つまり板挟み。

モニカ →(失望)→ キャロル ←(羨望)← カマラ

 いつものMCUなら、キャロルが堪えきれなくなって敵ほったらかしでキャロルとバチバチ内輪揉めするか、ウジウジしてる間に問題が大きくなるところだけど、今回は違う。カマラが早々にそれぞれの事情を理解し、圧倒的包容力で包み込んで、モニカもキャロルも救済して繋ぐ。
 敵につかまりかけた時も、その場の状況からすぐに敵の狙いを判断してやらなきゃいけないことをやる賢明さ。
 足引っ張るガキでもただのキモータでもない。すべてを包み込む優しさと、自分の立場をわきまえる賢さをどっちも持ってる。最高ですね。

 カマラの家族も相変わらず最高で、実は重めなストーリーラインのこの映画を、明るくポップにしている大きな要素の一つ。こちらも足手まといにならない上手いポジションに配置されているし、うまくいっている家族の形がキャロルとモニカのギスギスとの対比として、あからさまではなくやんわり機能している。ビデオ通話のシーンも大好き。


まとめ

 興行的収入でいうとシリーズ最低らしい今作だけど、いい映画だったのは間違いない。
 確かにMCUシリーズが膨大になりすぎてるし、特にドラマと映画を直結させるのはいただけない。だって月額払ってディズニープラス入ってドラマ全部追わないとついていけないってそりゃ見る気失せるよ。でも今作はかなりそこらへん考慮しようとしてる努力を感じるし、こっからリスタートしたいという気概も感じる。個人的にもMCU熱を再浮上させてくれた映画なので、こっからMCU復活を期待したい。

がんばれ!ミズ・マーベル&新世代アベンジャーズたちよ!!



おわり

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