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【ゴジラシリーズ全部観る#番外編】『モスラ』【映画レビュー/特撮】

はじめに

 もちぞーです。よろしゅう。

 前回の【ゴジラシリーズ全部観る#3】『キングコング対ゴジラ』はめっちゃおもろかった~。原爆とか社会とか人間関係とかそういう重苦しい要素をぜーーんぶ排除して明るいエンタメに振り切った結果、ゴジラもコングも人間たちも親しみやすいキャラ造形になって、めっちゃ見やすくて楽しい作品になっていたと思います。3作目という早めの段階でこのくらい崩してくると後のシリーズも作りやすくなるよね。

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 さて、順当にいけば次の【#4】『モスラ対ゴジラ』になるんだけど、どうやらこの『モスゴジ』は、単体作品である初代『モスラ』の正当な続編にあたるらしい。アベンジャーズ的な。
 この企画は【ゴジラシリーズ全部観る】なので観るかどうかちょっと迷ったんだけど、せっかくだから観るか~って感じで観ました。TSUTAYAの店員さんも頑張って見つけてくれたしね(【#3】参照)。

 んで、記事にするかも迷ったんだけどせっかくだから書きます。まあでも本編じゃないんで簡単にサクッと。

 というわけで今回は初代『モスラ』、いくわよ~。



また「総天然色」なのに色が少ない!なぜ! でもかっけえポスター。

概要

『ゴジラ』、『ラドン』に続く東宝の大作特撮映画。1961年公開。日本初のカラー怪獣映画。ザ・ピーナッツが出てる。てか『キングコング対』よりこっちが先なのね。しかもその前に『ラドン』があったのか。TSUTAYAにあったかしら。


あらすじ

 台風により座礁した貨物船に搭乗していた乗組員は、ロシリカ国の水爆実験に使用されていた無人島・インファント島に漂着したが、なぜか放射線障害が見られなかった。スクープを取るため病院に潜伏した新聞記者の福田(主人公)は、インファント島に実は原住民がいたことを知る。
 言語学者の中条・ロシリカ国事務局長ネルソン一行とともに現地調査に赴くと、そこには原住民族と、手のひらサイズの人間・小美人が存在していた。彼らを守るためそっとしておくことにした一行だったが、ネルソンは見世物にするために小美人を島から秘密裏に拉致してしまう。
 小美人を奪還しようとする福田たちだったが、ロシリカ国の政治により守られたネルソンを追求することは簡単ではなかった。そんな時、インファント島の守り神・モスラが目覚め、小美人の歌に導かれて日本を目指し始めたのだった・・・。


感想

全体の感想

 ん~~~~~~~~長い!眠い。モスラが出てるシーンは最高!

 モスラが出てくるまでめっちゃ長いよ~。時間にしたらそうでもないかもしれないけどなんも起きない。ずーっと小美人の取り合いでもたもた。用心棒全員なぎ倒して目の前まで行って話し合うけど、「取り上げたらあいつら何するかわからないわよ」って理由で手ぶらで出ていく。今持って帰れたじゃん!何されても勝てるやろ今みたいに!最後ぽっちゃりした男の子が強奪しようとするけどあっさり取り返される。このシークエンスいる?そんで大人がさっさとやんないからじゃん、もー。オチもイマイチ納得いかないしな~。
 とにかくモスラが出てくるシーン以外が長い。100分しかないけど

モスラ

 モスラはモスラで、出てきてもなんにもしない。生まれて日本来てロシリカ通って帰るだけ。モスラはガメラみたいに「守る怪獣」なので、敵がいないとやることなし。他が長く感じた分、体感の登場時間もめちゃ短かった。

 でも特撮シーンはめっちゃ良い。怖さと可愛さと美しさが混在してる。

 幼虫状態のときは街を這う姿がめっちゃ怖い。立ってるゴジラと違って、人間目線でも顔がドーンと前に来る。めちゃくちゃ近い。うわっとのけぞるような怖さ。
 さなぎになるときは美しい。東京タワーをぶち折ってそこに糸を這ってさなぎを作るっていうセンスが最高。ギャオスも同じようなことやってたけど、これが元ネタなのかな?折れたタワーにデカい怪獣、そこに漂う静けさ。一枚の画として素晴らしい。
 羽化のシーンは、さなぎから出てくるというよりパッと変身しちゃうのでちょいイマイチだけど、羽を広げたモスラのデカさ、見た目の美しさ、鱗粉のキラキラ、全部含めてルックがマジで最高。しかもそっからロシリカに行くと、羽ばたくたびに、西洋っぽい(多分ロシア風?)街並みが暴風で全部吹き飛ばされていく。この吹き飛ばされていく街並みもちゃんと作られてるので、なおさらかっこいい。
 日本でもロシリカでもミニチュアがめっちゃ気合入ってるように見えた。特撮に気合入ってるのも、モスラという新キャラの魅力をブーストしててめちゃよかった。外国人のエキストラもいっぱいいたし、小美人の合成とかは結構よかったし(キングコングより先なのに良いのはなぜ?)、お金があったのかな?全体的に画面がリッチだった気がする。

小美人と歌

 小美人がなぜちっちゃいのか、なぜ二人しかいないのか、なぜ日本語しゃべれるのか、その辺の細かい設定はよくわからなかったけど、ザ・ピーナッツが可憐さをうまく出せてたので、助けたくはなる。あと時々もろにバービー人形になっちゃうの可愛い。「怪獣+(被害者ではない)美女」っていうフォーマットのはじまりになると思うけど、最初にこれが出てきたのはすごいね。
 とにかく歌がいい。モスラの歌最高。「モスラ~~ヤッ」ってつい口ずさみたくなる。キャッチ―ですぐ覚えられるし幻想的だし、モスラのキャラクターにピッタリ。この映画は初めて見たけどずっと知ってたし、ハリウッド版の『キングオブモンスターズ』でモスラが羽化したときに流れた瞬間はマジで熱くなった記憶がある。
 モスラと小美人と歌、3つセットで最高のキャラクターになっている。


まとめ

 今回は番外編なのでこのくらいにしときます。映画全体としては正直イマイチだったけれども、新怪獣・モスラのキャラクターはめちゃくちゃ魅力的に描けていたと思う。

 絶対に観といたほうがいい!というほどではないけども、今後のモスラの活躍を応援したくなったし、モスラが好きになったので、観といてよかったです。TSUTAYAの店員さん、ありがとう!

 そして次回の【ゴジラシリーズ全部観る#4】は満を持して

『モスラ対ゴジラ』!

 せっかく今作を観たしモスラの大活躍に期待大!


 ここまで読んでくださった方、ありがとうございました!
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