note-ピックアップイベント

在庫破棄を減らしたい!ファッション業界の問題をクリエイティビティで解決する企画始動! Part②

こんにちは!atelier HIKITSUGIの今井です。
この記事では先日(2019年10月14-15日)開催された、ファッションリメイクコンテスト「Refashion Creator Competition “リメイククリエイター大賞”」のオープニングイベントの様子をご紹介します。

今回のイベントは、リメイクコンテスト作品の材料となるお洋服をピックアップしに来ていただくというイベントでした。

コンテストについては前回の記事を、atelier HIKITSUGIについてはこちらの記事や下記のサイトも併せてお読みいただければと嬉しいです!

それでは早速ご報告に移ります!

■ ピックアップイベントで救われた洋服数、なんと1,000着!

今回の会場は素材となるお洋服をご提供いただいた協賛企業の豊島株式会社さんの秋葉原にある東京本社のショールーム。

ナチュラルテイストの居心地の良い空間にたくさんのお洋服をご用意いただきました。
お洋服を見ながらどんな作品にするかじっくり考えていただくために、ほっと一息つける休憩スペースにドリンクと軽食もご用意。

みなさん本当に真剣にどんな作品にしようか考えてくれていて、長い人だと3時間以上(!)どうしようかスタッフと相談しながら決めてくだった方もいらっしゃいました・・!
参加者の方々と実際にお会いして色んなお話ができたのも今回のイベントの素敵なところでした。

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参加者層は幅広く、年齢で言うと下は10歳くらいの小学生から上は60代の方まで、総勢250名の方に全国からお越しいただきました。
私がお話させていただいた方の中には、滋賀県や岐阜県からお越しの方も!夜行バスや新幹線でこのイベントのために来てくださったそうです。
びっくり!!ありがとうございます!

一番多かったのは20〜30代の年齢層の方たち。
職業別に見ると、授業の一環として団体参加してくださったモード学園さんをはじめとする服飾学生さんが圧倒的に多く、次ぐ社会人の方々は、洋裁が趣味の方、普段からお仕事でリメイクされる方の参加が目立ちました。

これまでリメイクの経験がなくても「ファッション業界の大量廃棄問題」に関心を持つ方や「サステナブルな取り組み」に参加したいというアパレル業界以外の方ご参加も予想以上に多かったです。

ここまで多くの方が今回のコンテストに興味を持っていただけているのがわかって感無量です。本当にめちゃめちゃうれしく思っております!

そして今回のイベントで救われた洋服の数は、なんと合計1,000着近く!!(一人5点までの洋服に加えて持ち帰り可能だったネクタイを含めて。洋服のみでは900枚程度。)


日本では年間で約30億着もの衣料品が廃棄されると言われているので、そこから見るとまだまだ小さな数字かもしれません。ですが、「最初の一歩」としては大成功と言ってよい数字だと思っています。

だって、これまでこのお洋服たちは捨てられてしまっていたんですよ?

写真をご覧いただければわかると思いますが、イベントで提供されたお洋服はどれも本当に普通にお店で売っているような状態なんです。このような廃棄が予定されているお洋服に救いの手が差し伸べられ、新たなファッション業界の可能性が見えたイベントになりました。
こんなに素晴らしいことはないです。

これから、さらに多くの企業さんにも参画いただき、リメイクの幅が広がり、それぞれのアイデアで新たな命が吹き込まれるお洋服が1,000枚から10,000枚になって、10,000枚が1,000,000枚になっていく...

「気付いたら廃棄されるお洋服がほとんどなくなってた!!」そんな未来にしたいですね!

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■ 制作→審査へ、審査員も超豪華!

コンテストの参加者の方は、約1か月間(11月15日まで)の作品製作期間に入ります。

既に製作過程をSNSで投稿されている方もいらっしゃいます。
中には今回がミシンを使うのが人生で2回目という小学生の女の子がお母さんに教わりながら作成している工程の投稿も・・!どんどん色んな事に挑戦されていてお母さんでも教えられない難しいディテールのものまで作られているようです(笑)

インスタグラムで@atelier_HIKITSUGIをタグ付けしてくださった方の投稿はストーリーズでご紹介していますので、ぜひご覧ください!

いろんな方の個性が爆発しているので飽きずにずっと見ていられます(笑)お持ち帰りいただいたアイテムが色々なモノに変化していく過程を眺めるのがとても面白いです!「そう来るかー!!」って感じで(笑)これがリメイクの醍醐味ですよね!

普段からリメイク作品製作をされている方が途中経過を掲載されていたりもしますので、今回が初めてのリメイクの方の参考にもなるのではないかと思いますよ。

エントリー作品は、エシカルファッションプランナーの鎌田安里沙さん、若い世代に人気のエシカルアーティスト 兆ーkizasiさん、そしてモード学園講師兼現役スタイリストの高橋恵美さんをゲスト審査員として迎え、適正に審査させていただきます。
審査員の皆さんも参加者の方の熱量に押されてますます気合いが入っております!!

審査員

■ Q&Aを少しだけ

私はイベントの2日間、生地コーナーでひたすら裁断をしていました。
裁断をお待ちいただいてる間に色々な方とお話してその際にいただいたご意見や、アンケートへの回答から特に多かったご意見に3つだけ、この場を借りてお答えします!

①「作品を販売できる機会が欲しい」
②「もっと色んな種類のお洋服が欲しい」
③「あまり経験がないのでリメイクの仕方を教えてほしい」


①「作品を販売できる機会が欲しい」
これは私達も同意見です。
こちらの記事の通り、やはり人の手で作られた作品は着る人にこそ味わってほしい「贅沢品」だと思っています。
だって、こんなに想いの詰まった洋服って今の時代になかなかないでしょ?
なので、現在atelier HIKITSUGIではリメイク作品の販路を提供できるように打ち合わせを重ねています。
具体的な内容をお知らせできるまで今しばらくお待ちください!

②「もっと色んな種類のお洋服が欲しい」
今後、在庫廃棄問題を抱える幅広いアパレル企業様に協賛・参画いただくことでバリエーションを広げられると検討しています。
この記事をご覧になったアパレル企業で働くあなた、もしくはお知り合いがアパレル企業にいるあなた!心当たりがあればぜひ運営までご連絡ください。
一緒にクリエイティブに在庫廃棄問題を解決していきましょう!

③「あまり経験がないのでリメイクの仕方を教えてほしい」
これについては特に多くのご要望のあった内容でした。
今後はワークショップなどの開催を検討しています。
今回のイベントでもロックミシンの「baby lock」さんの体験コーナーも設けましたが、さらにスナップボタンやカシメなどの金具の付け方や染色の方法などのワークショップがあると、リメイク技法の幅が広がって楽しそうですよね!
「こんなワークショップがあったらいいな」というアイデアがあれば、ぜひお気軽にご意見をお寄せいただけると嬉しいです!

■ まとめ

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『atelier HIKITSUGI』は「エシカルになりたいけどその一歩がなかなか踏み出せないアパレル企業」と「服を作りたいけどコストや技術的に諦めてしまっていた個人」をサポートするコミュニティを作っていきます。

そしてそれは、完成した作品を見たり着たりの実体験を通して、リメイクファッションを世界中の方に楽しんでもらうための「アートプロジェクト」でもあります。

ゆくゆくは唯一無二のブランドとなってatelier HIKITSUGIメンバーのアート・エシカル活動を支えることができるようになると信じています。

みんなでより多くのお洋服を活用してサステナブル(持続可能)なファッション業界を作っていきましょう!

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