Modellbahn JP

海外輸出を主に鉄道模型の販売をしております。 中古品を海外への委託販売等も行っておりま…

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海外輸出を主に鉄道模型の販売をしております。 中古品を海外への委託販売等も行っておりますので、大切なコレクションの引き取り先をお探しの方はお気軽に問い合わせくださいませ

最近の記事

鉄道模型の縮尺、及び軌間について

久しぶりの投稿です。 先日、X(旧Twitter)にて鉄道模型の縮尺と軌間について、度々論争になるのは何故か、と言う話題になり、私個人も不思議に思い、今回この地雷でしかない話題にあえて触れようと思います。 なお、下記の話はあくまで「一個人」の意見を含んだものであり、「これが絶対解である」と言った思想を押し付けるものではないことを予めご了承ください。 初めにまず、私個人の意見として、この「論争」が巻き起こる度に、そもそもの「スタート地点」がズレていることが気になっていまし

    • SDGsならぬSDMs

      皆様こんにちは。 久々の投稿です。 今回は何やら仰々しいタイトルですが、「Sustainable Development Goals」ならぬ「Sustainable Development Modeltrain shops」、「持続可能な鉄道模型店」について、思ったことを綴っていければいいなと思います。 タイトルでは横文字で無理やり当てはめてみましたが、要は「鉄道模型店の後継者問題」についてです。 つい先日、老舗鉄道模型メーカーのカツミが大手ホビーリユース事業の駿河屋

      • 海外で人気の日本型車両

        少し時間が開いてしまいましたが、今回は前回の予告通り「海外で人気の日本車両」をテーマに、輸出を始めて新しく知ったことなどを綴っていこうと思います。 この投稿では特定の形式にまで話を絞るとキリがなくなってしまうので、「蒸気機関車」や「客車」など、少し大きいカテゴリーで話を進めていきます。 さて、まず圧倒的に海外に認知度が高い日本型車両の筆頭は「新幹線」です。 これはこの投稿をご覧になられている方はおおよそ察しがついていると思います。 新幹線の知名度は言うまでもありません。

        • 鉄道模型の市場について

          今回は「鉄道模型の市場について」をテーマに綴っていきます。 まず前提として、鉄道模型の市場について、市場規模がかなりニッチなものとなる為、公的機関が綿密に統計を取ったデータはこれまで存在していないと思われます。(恐らく今後も出てくることはないでしょう) 日本国内の市場については、矢野研究所というマーケティングリサーチ会社が2015年に取った調査がネットに公開されておりますが、大手企業のみを取り扱っていることから、大まかな全体像は把握できるものの、ユーザーの深度(ライトユー

        鉄道模型の縮尺、及び軌間について

          DCCについて

          今回は先日、私のTwitterの個人アカウントにてフォローさせていただいている方がスペースを開いており、そこで「何故日本型でDCCが広がらないか」について少し話題に上がり、私個人も不思議に思っていたことから、少し考えてみたことを綴ってみようと思います。 また、読者の皆さんは、恐らく「DCCそのもの」についてはご存じかと思いますので、その辺りの話は割愛させていただきます。 単刀直入に、私が考えた結論は 要因その1…主流のゲージがNゲージであること 要因その2…コントローラ

          DCCについて

          規格と遊び方の関係(日本編)

          それでは今回は、最後の「日本編」をお送りしていこうと思います。 この「日本編」は、先述の2回と比べて、私たちの主観が多く入る回となりますので、その点をご承知おきください。 日本の鉄道模型市場、情勢は、恐らく読者の皆さんもよくご存じのことでしょう。 ですので、この投稿では「何故、世界基準のHOゲージではなく、Nゲージが主流になったか」を副題として進めていこうと思います。 まず、日本のHOの「規格」、と言うよりも「基本概念」についてです。 第二次世界大戦後、日本はGHQ

          規格と遊び方の関係(日本編)

          規格と遊び方の関係(アメリカ編)

          さて、今回は規格と遊び方の関係、第2弾ということで、「アメリカ編」をお届けいたします。 前回ご紹介したヨーロッパに比べ、アメリカの住宅事情と聞くと、皆さんは「広大な土地に、大きな邸宅」というイメージを持たれるかと思います。 しかしながら、都市部となると、世界中何処へ行っても似た事情のようで、東京や大阪と変わらないと言う統計が出ております。 その当たりはネット検索をすると沢山出ておりますので、今回は割愛いたします。 それでは、早速ではありますが、私が10年ほど前、MTH

          規格と遊び方の関係(アメリカ編)

          規格と遊び方の関係(ヨーロッパ編)

          今回から、私たちの自己紹介が終わりましたので、鉄道模型のことについて、私たち親子が感じたこと、見聞きしたことなどを綴っていこうと思います。 まずは今回、タイトルの通り、「ゲージと遊び方の関係(ヨーロッパ編)」ということで、ヨーロッパにおける鉄道模型の規格とその遊び方についてです。 まず最初に、この投稿での趣旨を書かせていただきます。 ここでお話しするのは「規格」であって、「縮尺」ではありません。 「1/80スケールで16.5mmの線路幅はおかしい!」「HO、Nゲージと

          規格と遊び方の関係(ヨーロッパ編)

          手始めに

          読者の皆様、はじめまして。 日本の鉄道模型を輸出しているModellbahn JPの中の人です。 こちらのnoteでは、Twitterに投稿している日々の営業風景以外に、私が業務を通じて見聞きしたこと、感じたことを書き綴っていく主旨の下、投稿をしていこうと考えております。 まず記念すべき初投稿として、手始めに何故「日本型鉄道模型の輸出業」を始めたのかについて、自己紹介を兼ねてお話ししようと考えております。 元々は、先代(私の父)が、1992年03月28日に始めました「M