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感情に目を向ける

自分では「自分」のことがよく分からない
これって割とよくあることだと思います。
私自身も他人から『あなたって○○だよね」と言われて、そうだったかぁ…と気付かされることは今でもあります。

一方で自分で「自分」のことが決められない、自分が何をしたいのか、どうしたいのか、何になりたいのかが分からないという方がいます。
アダルトチルドレンはその典型みたいなものです。

例えばファミレスに行った時。
たくさんのメニューがある中で、なかなか注文が決められない。
あれも食べたい、これも食べたいという方も居れば、自分は何を食べたいのかが分からずに決められない、そこに同伴者がいたらその人に決めてもらう、或いはその人と同じものを注文してしまう。

何でこんなことが起こるのか?
それは自分の「好き」を自分でよく分かっていなかったりすることで、自分が何を食べたいのかが分からず決められない、となっていると考えられます。

自分は何が好きで何が嫌いで、何が得意で何が不得意で…
それが自分でよく分かっていないために、そうなってしまっているんだと思います。

では何故そうなってしまうのか?
それは子供の頃に自分の食べたいモノを伝えたにも関わらず、それを否定されたり無視されていたり、その時一緒に居る相手に「○○にしよう」と自分の意に反したことをされてしまっていたら、オトナになって「決められない自分」になっても仕方がありません。

例えば「大きくなったら○○になる」と言えていたとしても、それを「お前には無理だから」などと自分の夢を否定されてしまったら、もうそこから「自分の夢」を想像しなくなってしまいます。

このような子供時代を送ると、自分の感情を「表現しなくなる」子供になってしまいます。
表現しなくなることが続くことで、もうそれ自体を「考えなく」なってしまいます。

自分が食べたいモノや自分が欲しいモノ、自分の夢を想像するのはとても「楽しい」ことですが、その「楽しい」を否定されたり無視されるとそれは「悲しい」ことだったり「寂しい」ことになってしまいます。
人は悲しいとか寂しいは感じたくないですから、その元となる「楽しい」も考えなくなってしまいます。
子供の頃は色々と感じたり想像したり出来ていたはずなのに、それが出来なくなり感情を「感じない」ようにした結果、オトナになって自分が何をしたいのかか分からなくなってしまっているわけです。

もしそんな悩みを抱えている方がいたら、まず自分の「感情」に目を向けてみて下さい。
人は日々、何かを感じながら生きています。

天気が良ければ「陽射しが暖かい」とか「風が気持ち良い」とか感じますし、感動するドラマや映画を観ればやはり感情は動きます。
その時に「自分は今、どんな感情を持ったのか」と具体的に考え、言葉にしてみましょう。

仕事で同僚に何か嫌味を言われた。
その時は「嫌な気持ち」になるはずですが、その「嫌な気持ち」はそれを言われて悲しかったのか、寂しかったのか、あるいはその同僚に苛立ったのか。
このように自分の感情を具体的に意識して言葉にしてみると、自分はどんな時、どんな環境、どんな相手、どんな状況、どんな言葉でどんな感情を持つのかが分かって来ます。

それを言葉に出してみることでよりその感情は鮮明となって、それを相手に伝えることが出来てくると正しい自分が相手にも伝わります。

更に楽しいとか面白いという感情を持った時は、何をしてそう感じたのかを突き詰めていくと、それが自分の「やりたいこと」になったり、そうなりたい自分が見えて来たりします。

まず自分の「感情」に目を向けていきましょう。


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