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新人さんを迎える側は

先日、行きつけのお店で仲良くしている店員さんからこんな相談を受けました。
その方はお店に行くたびに色々と話をする中で、私の仕事に興味を持ってくれたことから、時々軽い相談などをしてくれているんです。

そんな彼がこんな悩み?不安?を話してくれました。

「4月から店長補佐っていう肩書をもらって、新人社員の指導係になったんですけど、未だにどんな風に接したら良いのか分からないんです」

何でも既に、3人入社したうちの一人がもう「辞めたい」と言っているそうで、それをその彼は「自分が至らないから…」と自分を責めてしまっている様子で。
私から観てもこの彼はとてもマジメで、お客様に対しては誠実に対応してくれるんです。

ただ少し、積極性には欠けるかなぁ…というところもあるんです。

そんな彼だからこそ、このように悩んでしまうのも仕方ないかなぁ…と思いました。
初めて部下を持つようになったり、新しく後輩が出来たりする今の時期はこんな悩みを抱えている方もいるのではないでしょうか?

その彼も20代後半、まだまだこれから伸びていく可能性を秘めているので、このような悩みで潰れて欲しくないなぁ…と思い、私なりにアドバイスをさせてもらいました。

「あなたが新人だった頃に困っていたこと、悩んでいたこと、分からなかったことを思い出して、その辺りから新人さんに声を掛けてみては?」

新人さんって、とにかく右も左も分からなくて、何が分からないのかも分からないから、何を訊けば良いのかも分からなくて、それを誰に訊けば良いのかも分からなくて…と、分からないことだらけで不安なはずです。

教育係となったその方は「新人さんに気軽に話してもらえて、影響を与えられるようになりたい」とも話していたので、それならまず、自ら彼らの中に入って行って、声を掛けてみることを勧めました。

前述の通り、新人さんは分からないことだらけです。
よほど前向きでやる気のある新人さんならともかく、向こうから先輩に声を掛けるって相当な勇気が必要なはず。

だからこちらからその中に入って行って、まず自ら声を掛けて、自分が新人だった時の事を思い出しながら、何が分からないのか、何を知りたいのかを聞き出すことからコミュニケーションを取っていけたら、それを見た他の新人さんも「あの人に訊けば良いのか」と分かって、向こうから分からないことを聞きに来るようになると思いますよ、と。

「分からないことがあったら何でも訊いてね」という先輩や上司は多いですけど、そのまま放置されてしまったり、言われた通りに訊きに行ったら「忙しいから後で」と言われてしまったり「まず自分で考えて」なんて言われてしまったりというケースもよく聞きます。

分からない事ばかりで不安な新人さんに「何か困ってることない?」と上司や先輩から声を掛けてくれたら、それだけでも少し安心するモノです。

今の時期だからこそ、しっかりとコミュニケーションが取れるように、先輩や上司の方から積極的に声を掛けてあげて下さい。
但し今のご時世、パワハラやモラハラには気を付けて…

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