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♯8日常 帰る場所

1月4日
通勤のために電車に乗ると、いつもと比べて人が少ない。
4日まで休みの会社が多いからだろうと納得する。
いつも歩いている道、早朝でも人通りが多いのに今日は少なく、歩いている人もスーツケースを引いた人が多い。
みんなどこかへ帰っていくのだろう。

私には帰る家があるし、実家もある。
帰る家があること、帰る場所があることは人を安心させてくれる。
外で辛いことやしんどいことがあっても、家に帰ると解き放たれた気持になる。
今回、震災によって帰る場所あるって改めて大切なことだと思った。

この日は久しぶりに整体へ行った。
毎週行っている整骨院の先生はこの仕事が好きで、休みも最低限で良いらしい。
そんな天職している彼を羨ましいと思いながらも、少し心配してしまう自分がひねくれているとも思う。

1月5日
いつもの近所の喫茶店に。
お店の人から年始の挨拶をされると嬉しいような恥ずかしいような。
常連のお店が出来るのは嬉しいけれど、常連と認識されたくない。
恥ずかしいのもあるし、どこかで気を遣わなきゃいけないと身構えてしまい
疲れてしまう自分がいる。
それもお店によりけりだけれど。

基本的にほっといてくれたり、ちょっと世間話程度ならいい。
ただ、私のためを思ってなのはわかるけれど、こうした方がいい、この商品が良いと勧めてこられるのは困る。
それがお店の利益にならないことであれば、私のために言っているのはわかる。
参考にはするが、わたしもすべてのアドバイスを聞いていたらお金も時間もない。
そこは自分で選択していきたい。ただ言うことを聞かない自分に罪悪感も残る。

だから、常連になり必要以上にお店の人に踏み込まれるのは苦手だ。


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