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シリアスさがたまらない|『さがす』|【Amazon Prime Video】|【Netflix】

あらすじ

大阪の下町で平穏に暮らす原田智と中学生の娘・楓。「お父ちゃんな、指名手配中の連続殺人犯見たんや。捕まえたら300万もらえるで」。いつもの冗談だと思い、相手にしない楓。しかし、その翌朝、 智は煙のように姿を消す。ひとり残された楓は孤独と不安を押し殺し、父をさがし始めるが、警察でも「大人の失踪は結末が決まっている」と相手にもされない。それでも必死に手掛かりを求めていくと、日雇い現場に父の名前があることを知る。「お父ちゃん!」だが、その声に振り向いたのはまったく知らない若い男だった。失意に打ちひしがれる中、無造作に貼られた「連続殺人犯」の指名手配チラシを見る 楓。そこには日雇い現場で振り向いた若い男の顔写真があった……。
引用元 FILMAGA URL https://filmaga.filmarks.com/articles/171237/

動画予告

引用元 : YouTube 「Asmik Ace」

レビュー

シリアスな部分も強くサスペンス要素もあるこの作品は1回だけで観終わるものではないと思われます。

ここでいうシリアスとは、登場人物の中に実際に起きた殺人事件の犯人をモデルにしているであろう描写が散りばめられているところです。連続殺人犯の動機に関しては、未だ新しい介護施設で起こった事件の内容にも酷似しており、他にも集団自殺をアテンドした事件にも関わってきます。そういった中で振り返るとフィクションの世界の中での話ではなく、今後の少子高齢化社会に加え不況がさらに加速し、難病治療が見出せない状況が重なるのであれば映画のようなことが繰り返されてもおかしくはありません。

サスペンス要素でいえば、詳細に描かれているわけではありませんが、3人の視点におけるその時々の見方でサスペンス要素を回収していけるといえば分かりやすいかもしれません。

最後のシーンにおいては、その後どうなったのかというものは描かれておりませんでした。その代わりに卓球台の上で父と子がラリーをしている描写が印象的に写りました。ラリーは基本的にはずっと続いていくものです。相手の返しやすい位置に来た球を打ち返す。そうすればずっと続きます。しかし、止めようと思えば止めることもできます。スマッシュにして強く打ち返す。スピンをかけて撃ち返して相手のミスを狙う。撃ち返さない。それは親子に取って何を意味するのか僕には正直分かりませんでした。分からなかったけれども良かったとも思っております。理解できないからこそもう一度観ようと思いますし、僕と同じようにレビューや感想を書いて頂いている方を読む機会に繋がりますので!

FILMAGAの考察が分かりやすかったので是非とも読んでみて下さい!!


それでは!
また!!

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