前を走るバイカーは
前回の旅で仲良くなった人。
出会ったのはニューメキシコ州。

旅の途中で立ち寄ったカフェの前で
出発準備していたら、遠くから
「お～い、
　ガスステーションは何処にある？？」
声のほうを見てみると
バイクに乗ったおじさんが。
「あっちにあるよ！！」
とジェスチャーで伝えた。
その後も支度を続けていると
先程のバイカーが戻ってきた。

「さっきはありがとう。
　ん？何処から来たんだ？」

「日本から来てこれから
　アーカンソー州に行く途中だよ。
　今からハーレーの
　ディーラーを探して買い物に行くんだ」

「お～、それなら連れていってやる」

で、一緒に買い物をした後
別れ際に
「これは俺ん家の住所だ。
　近くに来たら立ち寄りなさい。」

で、その翌年かな・・・

本当に遊びに行った（笑）
そしてレイクタホやサンフランシスコ、
小さくて可愛らしくてお洒落な街を
ツーリング。
彼の家に泊まらせてもらって
カヤックに行ったりもした。
沢山の素敵な場所を紹介してくれたなぁ。
あとは彼の所属するバイクチームの
ロングスリーブシャツ貰った！

話を聞くと
若い頃にチェコスロバキアから
移住してきたらしい。
それと驚いたことに
今住んでいる、この家は全て手造り！！！
ハンモック、暖炉、お洒落な窓・・・
天井は高いし、空間の使い方が本当に立派。
お客さん用の部屋まである。
ベッドも半端なく大きい。
「洗濯物はあるか？」
遠慮なく全部渡して洗ってもらった（笑）
ハンモックに揺られながらビール飲んだり
片言の英語に付き合ってもらいながら
話をしたり・・・

自分の半世振り返ると
こんな出来事が非常に沢山ある。
素晴らしい出来事ばかり引き寄せている。
私は感じたら行動するタイプ。
頭の良い人から見たら
単細胞そのものの行動原理。
でもそれで本人が幸せなら・・・
良いのではないかなぁと思います。

あとは1995年にセドナで出会った奇麗な女性。
1995~2000年にかけて
やたらとセドナに
行っていた時期があるのだけど、
いま思えば・・・
・・・なるほど（笑）
その後も文通していたけど
2005年にはアーカンソー州で感動の再会。
付き合うには至らなかったけど
本当に素敵な想い出の一つ。

何だか最近は
こうやって沢山の素晴らしい思い出を
思い返す事が出来るという事は
しあわせだな～と。
そんなことを思ってしまいます。
あ、もしかしたら死期が近いとか???

今思うのは
「意識があるうちに
　色々な事を経験してみたい」

自分の中では
成功失敗勝ち組負け組（死語？）
と言う事は理解できなくて
ただただ素晴らしい経験をするのが
人生だと思っています。
もちろん物凄く不快な出来事も
山のように経験してきました。
でもその一つ一つが
見事な経験値となっている今。
どれもが宝だと思います。
そりゃもう本当に沢山傷ついてきましたし、
イラつきすぎて憤死するのではないか???
という時期もありましたが。
しかも長い長い期間。

まぁ終わってみれば
あ～そんなこともあったな～で終わり。

色々な哲学書読んだ時期もありましたが
それに没頭するには人生短すぎるし・・・
そんなことより
今を楽しんだ方が、と思います。

若い頃はとにかく行動していました。
楽しいからやる。
それだけでした。
中高年に差し掛かった時は
社会に染まろうとした時期もありましたが
全く合わず（笑）今に至ります。

で、今は・・・
中高年の図太さと若い頃の行動力。
それらを上手くミックスして
安定の我が道を進んでいます。
そしていよいよ社畜からの
脱出の糸口を見つけたので
そちらに全精力を傾けています。
社畜としてのメリットは
人並みの生活が保証される。
毎月きちんと給料が振り込まれる。
素晴らしい社会保障制度。

でももう・・・
身体がボロボロです（笑）
身体を粉にして働いても
烈しく消耗していくだけなんですね・・・
ただただ消耗していくだけ・・・

で・・・
話逸れますが・・・
ある時にふと氣が付いたんですね。
アメリカが「強引に終戦」させてから
築き上げた「搾取のシステム」
日本を国ではなく日本株式会社として扱う。
我々の出した利益は
株主配当金として
諸外国に殆ど持っていかれる。
ここに氣が付いた。
まぁもうこんなのは古い話ですが。
あぁ世界はこんな感じで動いてるのか、と。

でもそれも
もう反転していると言う事のようですが。
これからどんどん変わっていくのでしょう。
時代の転換期みたいですね。

とにかく・・・
今できることを
懸命にやるしかないと思います。