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詩I

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高校一年時の詩まとめ
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記事一覧

桜の死体

多分去年書いた詩
まだあった
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   桜の死体

 交差点の赤信号
 車の風に服が揺れて
 車はどんどん去ってって
 置いてけぼりみたいな
 待って
 僕も連れてって
 ねえ
 空は綺麗だね

 サクラが舞った
 真っ赤に染まった君の顔
 響く空笑い
 空色に染まる君の瞳は
 空を撫でる

 都合のいい夢
 今までの罰ですか
 今まで吐いた嘘の終着点
 

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花溺

去年書いた詩です
これで詩Iは最後、多分
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   花溺

 止まない雨はない
 春の来ない冬はない
 明けない夜はない
 地球が生きてる限りきっとそう
 そんな雨に溺れました
 そんな冬に凍えました
 そんな夜に堕ちてゆきました
 どれだけ未来が明るくったって
 それまで待てるか分からない
 いつ来るかも分からないのに
 「いつか」なんて無責任な言葉
 

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白紙解答

多分去年書いた詩です
伏線回収というものに意外性を感じられないつまらない者ですが、これからもよろしくお願いします
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   白紙解答

 校則を守りなさい
 良い子でいなさい
 「良い子でいるなんて簡単、
 脳死でいればいいから」
 「良い子でいるのがどれほど大変か、
 自分を殺し続けて」
 気づいてもくれない
 誰か、なんて
 キャラじゃないなんて知らな

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404番の耳飾り

多分去年書いた短い詩です
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   404番の耳飾り

 君から音を奪ってしまったら
 どうなるかな
 もしくは
 君から雑音を奪ってしまったら
 どうなるかな
 君はどんな顔をするのかな
 聞きたくなくたって
 音は勝手に鼓膜を揺らして
 脳に侵入してくるから
 塞ぐしかない
 …消すしかない
 もう壊すしかなくなる

違いの孤独

多分去年書いた詩です
たがいのこどくと読むそうです
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   違いの孤独

 無視されるのは、辛いよね
 独りは、寂しいよね
 存在くらい認識されたい
 どんな悪口を言われるより
 いないもの、として扱われるのが一番辛い
 ここにいるよって、叫んでも
 だぁれも気づいてはくれないんだもん
 だから、行動に移すんだ
 「死にたい」なんて、言ってはみても
 や

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泡の奥

多分去年書いた詩です
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   泡の奥

 さ、皆々様々
 ご静粛に
 荒ぶる悪寒押さえつけて
 今夜もどうかお楽しみに
 キラキラしてなくても
 美しくなんてなくても

 泡の奥
 天の国へ
 天獄へ
 嗚呼多くは語らずに
 また多くは騙らせない
 身を楽に
 芯を楽に
 投げ落ちて

 暗黒パーティー氷点下
 踊り狂え月光下
 有象無象の一欠片
 スタ

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白昼の星

多分去年書いた詩です
メモ帳から発掘しました
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   白昼の星

 目を開ければ
 暗い暗い闇の中
 ただ歩いた
 ただ走った
 どこへ行くかも分からないまま
 手元の明るい数字だけ頼りに
 土の上かも、石の上かも
 砂の上かも、水の中かも分からない
 どこを目指せばいい?
 ナビは動かない
 ただ見てるだけ

 暗い暗いどこかの中
 唯一見えた光
 僕

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煙の恋人

去年書いた詩です
大人ぶってた時の
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   煙の恋人

 懐かしい声が聞こえた
 懐かしい匂いがした
 あの日に帰りたい
 彼女にとっては所詮黄色い糸だった
 どうかお幸せに

 いつかの恋の話をしようか
 ぼんやりと思い出したんだ
 呼吸も忘れてしまいそうだった
 知らないふりをしていたんだ
 大人になって気付いた
 恋してる間は気付かなかった

 覚

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傘予報

去年書いた詩です
詩Ⅱの「かくれあめ」はこれからできました
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   傘予報

 「今日の天気も雨でしょう」
 雲の上なら雨は降らないかな

 悪戯でひっくり返した傘は皿になった
 雨を弾く布には雨が染みた
 傘には小さな水溜りができた
 いっぱいになって溢れ出た

 シャボン玉はふわりと飛んで
 弾けて消えた
 そうなってしまう前に
 雨が止んでくれたな

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オウム返し

去年書いた詩です
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   オウム返し

 (一生のお願い私を愛して)
 「一生のお願いです
 私を愛してください」
 誰も聞いてなんかくれない
 愛が欲しいなんて普通でしょ?
 「愛されなっかたのね」
 「かわいそうな子」
 「愛されなかったかわいそうな子?」
 私はそういう子なのね
 そう、私は愛されなかった
 だから愛されたい
 重いだなんて言われた

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あたたかい

去年書いた詩です
題名が全く思い浮かばなくて適当につけたやつ
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   あたたかい

 君の手はあったかいね
 「そんなことない」?
 そんなことない
 君があったかいから
 私は、私の心は

 あぁなんで、なんで君がそう言うの?
 僕の方だよ
 君に救われたのは
 君のその無邪気な笑顔に救われたんだよ
 他人に褒められて
 そんな自分を貶して
 なんで、

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臆病者

去年書いた詩です
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   臆病者

 迷い込んだが最期
 少女は逃がさない
 逃れることは赦されない

 浴衣から覗く白い手足
 鬼の面を頭につけて
 不気味な綺麗を従えて
 静かに歩みを進める
 『愚かな臆病者
 貴方は何故に生きている?』
 低い声が静寂に響く
 常識気取りの野蛮人

 隅の棚で笑う日本人形
 赤い鳥居に佇む紅色
 金魚が空を泳ぐ
 

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遊愛

去年書いた詩です
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   遊愛

 冬が進む
 箱庭の園内
 花も散って
 雪舞う中庭
 屋敷の中では屑の宴会
 彼らの中では浮く偏愛
 兼愛掬えば変態扱い
 怨嗟に憑いて
 なんなんだ
 縁ナシは浮いてるの?
 で、だからとごちゃごちゃ囁かれても
 悪魔の囁きに耳など貸さない

 金ナシ
 友ナシ
 何もナシ
 延滞料金返済不可能
 こんな世界からは逃

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クロスステッチ

去年書いた詩です
×は「ばつ」です
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   クロスステッチ

 ×の縫い付け
 思考を流すな
 零れ落ちないように
 どこもかしこも縫い付けて
 切りつけたって
 どうせ分かりゃしないよね
 まあまあ静かに
 ひしゃげた笑顔もご愛嬌
 根性論より感情論
 零れた涙もご愛敬
 常識を破壊なんかしないで
 否定しないで
 誰もが逃げ出すために明日を疎む
 誰

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