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お化粧をしたくない場所(エッセイ)

私が初めて化粧をしたのは遅く、19.20歳の時だ。何だが化粧をするという行為に気恥ずかしさを感じていたせいか、私は化粧に抵抗を持っていた。

けれど、専門学校へ行くようになると、周りは皆化粧をしている。
私もそろそろか………と嫌嫌思ったものだった。ドラッグストアのビューティーアドバイザーの方に初めてお化粧のやり方を教えて貰ったものの、初めてするお化粧は何だか照れくさく、してもらった後もずーと違和感を感じ、早く家に帰りたかったし、これが私に似合っているのかも分からなかった……。

今でこそお化粧は当たり前になり、前に比べれば抵抗感もなく恥ずかしさも無くなり、少しお化粧を楽しめている。
そんな少し成長した私だが、お化粧する上でどうしても苦手でお化粧をしていない場所がある。

お化粧とは、顔全体にするもの、と思っている方が殆だろうが、私には先程綴った様にお化粧をするのが苦手な場所があるのだ。
それは…

「マスカラ、口紅、リップグロス」
だ。私はこれらのお化粧が本当に苦手。なぜ嫌なのか、答えは簡単。

ベタベタしているような気がして、気持ち悪いから。実際にベタついてる。
これにつきる。もちろん苦手なこれらのお化粧を施せばもっと良くなるのはわかっているものの、一日付けていると考えると、お化粧において自分が苦手なモノを付ける気にはなれない。

マスカラはまばたきする度に瞼が一瞬くっついては離れ、くっついては離れを繰り返す。グロスも口紅も同様。

どうやら私は、つけてベトベトするお化粧のコスメが苦手らしいということが、改めて分かった。

だから私のお化粧の箱には、口紅はあれど、マスカラ、グロスは皆無なのだ。



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