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アイスランド、そこは大地ができる場所。(読書感想)

まだ全巻読んではいないが、北北西に曇と往けを読んだ。

元々、話題になっていたこの漫画を、手元に1巻だけ所持していたものの、中々読まず、ずーっと眠らせていたのだが、その時は来るもので…今読みたいっ!と思い、眠っていた1巻を手に取った。

1巻を皮切りに今の所は3巻まで読破。

7巻まで出版されているので、まだまだ半分しか読めていないものの、お話は面白く、何より物語を通してアイスランドの自然と人の共存。関わり方が理解できる内容でもあった。

物語の主なあらすじは、アイスランドに住む祖父の元にやって来た主人公の慧は、不思議な力を持っている。

それは、モノと会話が出来ること。

相棒の車に乗り、主人公の慧は、探偵の仕事をしながら祖父の家に暮らしている。

この物語の素敵な所は、丁寧に細かく描写されるアイスランドの自然や食べ物が魅力的に描かれている所。

物語を読みながら漫画を通して観光している様な感覚にもなってくる。

そんな『北北西に曇と往け』を読んで、とても印象に残っている主人公、慧の言葉がある。

自然の力が強すぎて生命が歓迎されていない
賢くないと
知恵で生命が許される隙間をこじ開けないと
こんな新しい大地では 動物も植物も知恵のあるやつらだけが生きていける。

北北西に曇と往け 2巻より 抜粋

この言葉を読んだ時、私はハッとした。

そして、今の私は、便利に慣れすぎていて、そういう生きる知恵?の様なものをほとんど持ち合わせていないな…と思った。

今年、アイスランドでは火山の噴火があり、その溶岩が町に甚大な被害をもたらしたのは記憶に新しい。

そんな、自然の生きる力が強い国。

この物語に出会わなければ知らなかった考えがあった。

アイスランドという国が、どんな場所でどんな国なのかも知ることがなかった。

それを少しでもこの作品を通して知る事、感じる事が出来るたのは、なんて素敵なことなのだろうと思う。

そんな物語で、漫画で、作品。


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