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【素朴】なんで納豆のパックって発泡スチロールなの?それはね、

晩御飯の時、
納豆を食べようとしてふと思った。

「なんで納豆のパックって発泡スチロールなんだろう?」と。

ぜんぶこれやん

よくよくみると「マジ腐ってる」納豆


いや、やばいだろ、
糸が引いてるぞ。

完全に腐ってる。

文献によると平安時代にも登場するという納豆。

昔の人が長旅に大豆を持って行ったのだろう。
いざ食べようと思って中身見たら糸引いてる。
確実に捨てると思う。

最初にこれを食べたひとすごいわ。

正確には「発酵」


そもそも納豆は腐ってない。
納豆菌という微生物により発酵しているのだ。
#発酵食品

「腐ってる」と「発酵してる」の違いは、人によって管理されているかどうかだ。
#「発酵」は食品を作るための工程


「発酵」は温度や衛生管理されてるので食べても大丈夫。
一方「腐ってる」は人にとって有害な菌が多く繁殖している可能性がある。

ちなみに、納豆菌は稲わらやかれくさにくっついている枯草菌の仲間。
感想や熱に強い。
納豆1グラム(数粒)の中に100億匹住んでる。

スチロールパックの中で発酵させる

納豆の製造工程に初めて想いを巡らせた。

結論から言うと、
「蒸し上がった大豆を先にパックへ小分けしてから、パックのまま発酵室に入れる」

というのだ。

今まで、大釜でゆでた大豆を発酵させて、ネバネバの「納豆」を完成させてから、1パック1パック分けているのかと思いきや、

逆だった。

まさかこのスチロールパックが「発酵部屋」だったとは。

納豆の製法は意外にシンプル

納豆の工程を詳しく見ていく。

  1. 大豆を水につけてふやかす

  2. 圧力釜で高温・高圧の蒸し煮状態にする。

  3. 霧状の納豆菌を振りかけて、発泡スチロール容器に入れる
    (この段階ではまだ納豆特有の粘り気はないサラサラの状態だ)

  4. 発酵室へ
    (納豆菌が活発に活動するのは、40度前後)

  5. 約1日かけて納豆菌による発酵を待つ

  6. 冷蔵庫でじっくりと熟成させる

※原料を工場に運び込んでから出荷までにはトータル3日ほどがかかるという。

こちらが非常に参考になる。

納豆の発酵が進むのは、パックに入れた後なので、納豆の白い容器は単なる「入れ物」ではなく大豆が納豆になるプロセスを見守る「ゆりかご」と言える。

発酵が進むのはこの寝床の中であり、
我々はいわば、できたてを売り場で手に取っていることになる。

※納豆が冷蔵を要するのは、常温ではどんどん発酵が進んでしまうからだ。

納豆のパックはメーカーの叡智


容器が発泡スチロール製なのも、この役割に由来する。
保温性が高いのに加え、安定して発酵を進めやすいなどのメリットがあるという。
容器の底に設けてある凹凸は、かき混ぜた際、糸を引きやすくなる効果を生む。

食品ではパッケージに食材がほぼ満タン状態で詰められているケースが少なくないが、納豆は詰め加減がややゆったりしている。
発酵には酸素が必要なので、容器には大豆をぎっしり詰め込まないで、少し「余白」を設けてある。

容器の底に凹凸があるのも酸素を取り入れるという目的からだ。
ただ、空気が入ると乾燥しやすくなるので、薄いフィルムをかぶせてある。


どのパーツにもちゃんと理由があるのだ。
#全く無駄がない
#感動

まとめ


納豆の納豆のパックが発泡スチロールなのはおいしい納豆をより多くの人に届けるための製造上の理由からであった。

様々な叡智がこのパックに込められていると思うと、胸が熱くなった。

今日も私は納豆をかき混ぜる。






納豆の「からし」がなぜ入っているかの話はまた次回に。











最後までご覧いただきありがとうございました💡
素敵な納豆ライフをお過ごしください。

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