見出し画像

読書「熱血鑑識官米沢守のドッキリ事件簿ZERO」

水谷豊主演のドラマ「相棒」
2023年10月からシーズン22が放送されてます。
杉下右京の現在の相棒は、寺脇康文演じる亀山薫。

この「相棒」は、ドラマだけでなく映画も製作されてます。
またノベライズ版もあります。
スピンオフ作品もあります。
その第1弾が映画「鑑識・米沢守の事件簿」
2009年に公開されました。
この本の巻末を見たら、初版第1刷発行が2009年3月19日となってますので、映画に合わせて発行されているようです。

⬇相棒スピンオフ映画「鑑識・米沢守の事件簿」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

今回読んだ本。
「熱血鑑識官  米沢守のドッキリ事件簿ZERO」
相棒シリーズのWikipediaに載ってません。
でも本の帯には、当時の映画の番宣が掲載。更に映画を盛り上げるべくスペシャル企画としてネットを通して謎解きゲームが楽しめたようですから、おそらく公式公認の本なんだと思います。
が、検索してもなかなか表示されないです🥲

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ハセベバクシンオーさんが書いた本「鑑識・米沢の事件簿~幻の女房~」は検索するとすぐ出てきますし、Wikipediaにも掲載されています。(ちなみに映画「鑑識・米沢守の事件簿」は、ハセベバクシンオーさんの小説が原作のようです。)⬇

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

今回読んだ本⬇

著/米沢守
「熱血鑑識官 米沢守のドッキリ事件簿ZERO」


内容としては、2部構成となっています。
1つは米沢守の日記。
相棒がシリーズになる前の2時間ドラマの事や、水谷豊演じる杉下右京との出会いも少し触れています。
ただし、あくまで米沢守の視点。
なので事件がその後どうなったかは、この本を読んだだけでは分かりません。

ドラマを見ていないとこの日記の言わんとしている所が分からないと思います。
しかも随分前の放送されたお話についてです。
記憶を呼び起こしながら読み進めました。

この日記は、あくまで映画「鑑識・米沢守の事件簿」を楽しむためのエッセンス的な物であり、ネットでの謎解きゲームを楽しむための本なのかも知れません。(※既に企画は終わっていますので今はやっていません。)
映画公開の約2週間前に発行された本です。

更にもう1つは短編小説が掲載されてました。
ニクイ事に紙の種類が違います。
こちらは米沢守が北海道の架空の街、鉄道に乗った先の根邑市(ねむらし)で事件に遭遇します。
あくまでフィクションです。
舞台はおそらく北海道・根室市。

季節は冬。
バスのタイヤにチェーン。
これは本州以南の発想です。
北海道でもチェーンを巻く時もあります。
が、チェーンを巻く程、道路状態が悪ければ、北海道のバスは運休になるかと思います💦
今の北海道のバスはスタッドレスタイヤです。

流氷。
根室市は太平洋に面しています。
なので、ほとんど流氷は来ません。
流氷はオホーツク海側まで。
そのおこぼれが、海流に乗ってごくたまに根室や釧路沖に届く程度です。

ダイヤモンドダスト。
寒い日に空気中の水分が凍り、キラキラと光る現象です。
北海道に住んでいても、寒い、天気が良いなど、条件が整わないとめったには見られません。
水鉄砲で水を吹き出した所で、ダイヤモンドダストになるのかどうか。
ただし、この水鉄砲がお話の要となります。
なので綺麗に登場させたかかったのかも知れません。
そういう意味では良かったと思います。 

あまりダメ出ししても仕方ないですよね💦
この本はあくまでフィクション。
北海道の冬ならこうなんじゃないか、と思われて書かれた作品。
ツッコミはこの辺でお終いにします。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

この本は、初期の相棒と、スピンオフの映画「鑑識・米沢守の事件簿」をこよなく愛する人向けなんでしょうね。
日記で随所に出てくる「知子」。
米沢守と知子の関係とは。
随分前に映画を見たのですが、忘れてしまってますね💦
映画を見返すと、この本のエッセンスをより感じられるのかも知れません。

現在の六角精児演じる米沢守。
相棒シーズン14で、鑑識課から警察学校に異動しています。
出番は少なくなりましたが、相棒21でも登場していますので、今シーズンの相棒22でもまた特命係と共に事件解決の一端を担えたらと願っています。
やはり、米沢守の観察眼や鉄道や落語など、コアな話題がとても面白いです。
登場するのを楽しみにしています。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ただ、この本で気になるのが「米沢守」
著者は相棒の鑑識官米沢守なのか、はたまた違う米沢守なのか?
一番のミステリーはこれだと思いました。


ここまで読んで下さりありがとうございます。



この記事が参加している募集

読書感想文

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?