見出し画像

高血圧オンライン診療月額4,600円から。郵送薬代込み。

国内初の高血圧オンライン診療支援サービス「テレメディーズBP」の提供を開始したのは、オンライン診療支援事業を提供する一般社団法人テレメディーズ。サービスは、オムロンヘルスケアなどと提携して提供されるということです。代表理事をつとめているのは、東京女子医科大学の医師です。

この数年で、オンライン診療は普及してきていますが、3ヶ月に一度はかかりつけ医に診療に行かなければならないなど、オンライン診療を使っているのに、使用する側の使いづらさに対する意見も耳にします。

テレメディーズは、高血圧に特化し、対面診療は年に1度で良いということです。自由診療なので、保険適用の病院に通院するより割高ですが、薬代込みで、月額4,600円からの定額制となっています。通院する時間も惜しいほど働いている方にとって、高額すぎて無理という値段では無いと思います。
最初に申し込みをして、糖尿病等の他の病気が無いかなどの審査ののち、初回は東京女子医科大学病院等の提携医療機関を受診します。遠方の方には、交通費の補助や、往診サービスもあるようです。
初回の診察後、オンライン診療の可否が判断され、可能となれば契約。
契約後は、オンライン血圧管理対応血圧計(無償貸与)を使用し、血圧管理アプリに繋いで、血圧管理をおこないます。診療は直接医師とビデオチャットなどで行われ、病状が安定していれば来院の必要はなく、薬ご自宅まで配送されてきます。

高血圧治療の取り掛かりや、治療の長期的な継続という点で、画期的なサービスだと個人的には思います。

高血圧は心不全や脳卒中のリスクを高める原因とされ、健康に与える影響は大きい。しかし、国内では治療せずに放置している患者が約2000万人いると言われている。(朝日新聞&より引用)

恐ろしい高血圧

高血圧が主な原因となる脳・心血管疾患は、以下のようなデータにもつながります。
日本人の死因の第2位:心不全と第3位:脳卒中(※厚生労働省:平成29年(2017)人口動態統計)
寝たきり(要介護5)の原因第1位:脳血管疾患(※厚生労働省:国民生活基礎調査 平成28年調査結果)


看護師人生の中でも、一体どれくらいの患者さんに、次のような言葉のあとに、「後悔している」という言葉を聞いたでしょうか。。数え切れません。その時の情景まで鮮明に思い出せる患者様も沢山いらっしゃいます。
「50代の勤めているときに、高血圧って健康診断で言われて、血圧下げる薬もらってたこともあるんです。」
「落ち着いているし、体調も変わらないから大丈夫だろう。と思って、そのうち病院に行かなくなって、薬飲まなくなっちゃっていたんです。」
「仕事が忙しくなってしまって、病院に行くのが億劫になって、薬を飲まなくなっていました。」

後悔の原因は、高血圧と指摘され、一度は病院にかかったのに、治療を中断した結果、心筋梗塞、脳梗塞、脳出血を引き起こし、言語障害や、手足の麻痺などが残ってしまったからというものです。中には、命を落とされたり、重篤な後遺症が残ってしまい、ご家族からの後悔の言葉を聞くことも多くあります。
「無理矢理にでも病院に連れていけばよかった。。。」

看護師になりたての頃、同僚と、
「入院するほどひどくなる前に、どうしてちょっと外来に診察に来てくれなかったんだろうね。」
「病院にちょっと来てくれてたら、こんなことにはならなかったのにね。」
とよく言い合っていたことがあります。


テレメディーズのオンライン診療は、高血圧以外の病気が無いことなど、診療を受けるまでの審査に通らないことも多くあるかもしれません。
しかし、オンライン診療という気軽さから、高血圧治療のきっかけを掴む方が増えるのではないかと思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?