【歴史雑記】はじめにガイコツありき
歴史雑記001
Twitterでマガジンについてアンケートを取ったところ、「歴史について書け」という人がやはり一番多かった。ゆえに、それ以外のテーマは投げ銭で、歴史についての雑記はマガジンにすることにした。
いずれにせよ、僕の医療費の足しになるだけなので、気軽に読んでもらえれば幸いである。
さて、僕は学部・修士では中国古代史を専攻しており、数年前からは日本中世史の勉強をしようと戦国史研究会に所属している。
僕が浅くカバーできる範囲というのはごく限られているのだが、実はここには日本古代史も入る。
これは僕の生育環境と深く関わるので、今回は自己紹介も兼ねてその話を書こうと思う。
僕は1982年の3月11日に奈良県北葛城郡新庄町(現在の葛城市)で生まれた。出生時の体重は3600グラムであったと伝わる(どうでもいい)。
この葛城地域というのは、古代豪族・葛城氏が割拠した地域(正確には、旧新庄町の葛城山麓には置始氏がいる)にかかり、奈良盆地のほかの地域同様に古代の史跡が豊富である(ゆえに、中世以降のものは軽視されがちである)。
わが父は、平林章仁といい、のちに紆余曲折を経て母校の龍谷大学に仕官することになるが、58歳までは公立中学の社会科教員であった。
父はずっと「教師は副業」と言い切る魂の持ち主であり、いわゆる在野の研究者として、自らの研究こそがなによりも優先されるものであった。
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