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孤独の週末の夜に思うこと

最近、ひとりで過ごす週末の夜がある。まだ結婚して9ヵ月。夫が出張でいない日は、体は楽なようで、心は楽ではない。どうも気持ちが落ち着かないのだ。独りでいる夜はどうしても暗くなってしまう。


理想の週末の過ごし方は、夫婦共働きだし、お互い協力しあって手早く家事をして、その後一緒に出掛けて休みを思いっきり謳歌すること。
時には朝早くから登山やアウトドアを楽しんだり軽く旅行するのも良い。

そして家にいる週末の夜は、食べることが大好きな夫のため、夜ご飯のリクエストを聞きながら、買い出しをして夜はお酒を飲みながら二人でホームパーティーをする。
今週も楽しかったねーなどと言いながら、まだ来てほしくないと願いつつもやってくる月曜日を迎える。

これは、つい数ヵ月前までは、実現できていた週末であり、今となっては理想の週末の過ごし方でもある。
最近夫は、仕事が軌道に乗っているため、休み返上で仕事をしている。週末から出張先に出向き、土日は留守にするなんてことも。


仕事が忙しくなるのは、大変なこともあるけど、私たち夫婦にとって長い目で見たら総じてきっと良いこと。仕事にやりがいを持っているし前を向いて頑張っている夫を妻として支えたいし、笑顔で送り出したい。夫婦で支えあうことは大切だよね。


そうなると、お互い帰りが遅く平日はまともにできない家事の尻拭いは当然私になる。土日返上で仕事を頑張っている束の間の夫の休息に、「あれしてこれして」と家事を押し付けたくない。


土日はちゃんと休める私が、家事のほとんどを引き受けるのは当たり前のことだろう。
こんなことを考えながら、つい数ヵ月前までは楽しくて現実だった、今や理想の週末の過ごし方に思いを馳せている。


もうしばらくは、理想の週末は理想のままなのだろうか。
もうしばらくは、ひとりで週末の家事を引き受けて、散らかった部屋を元通りにして、翌週の生活の準備を整えるのだろうか。


仕事で忙しく輝いていく夫に、何だか置いてけぼりにされたような気がして。知らず知らずのうちに夫に依存した生活を送ってしまっていたのだろうか。だから孤独の夜には、こんなことを考えてしまうのだろうか。


今住んでいる所は、家族も友人もいない。夫も出張でいない。
ひとりの週末は、昼間はひとりで出掛けて気が紛れているけど、夜になったらどうしても心にぽっかりと穴が開いた気持ちになる。


私は私自身を満足させて楽しませてあげる方法を考えなきゃ。
とぐるぐる考えてみる。
だけど辿り着く先は、明日にはきっと夫は帰ってくるだろうと、また近々2人で楽しめる理想の週末に淡い期待をしている。そうやってひとりの夜も更けていく。

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眠れない夜に

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