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「ピクサー展」が大正解だった話

「ねぇねぇりかこちゃん大学何専攻してた?」

「私?えっとね…(ちゃんと説明する)」
(サーッ)(波が引いてく音)

何やろね、これ。
一般的なリアクションなんだけど。

理系の学問ってすごく取っ付きにくいイメージで、
数式が出てくると本当に嫌な顔をされたり、
面白さを頑張って語っても
へー、あー、はいはいみたいに返されたりするときがある。

どういう場を設計したら、
テクノロジーに全く興味ない人にとっても、まぁまぁ興味ある人にとっても、そしてプロにとっても、
楽しくて有意義なものになるのかなー?

って思っていた。

その答えの1つが「ピクサーのひみつ展」だ!

この展示の魅力は2つある。
ひとつは、ピクサーのキャラクターに会えて一緒に写真が撮れること。ディズニーランド感覚で楽しめるので幅広い層にうけるだろう。
もうひとつは、パイプラインと呼ばれる8工程を人がキャラクターを使って解説してくれて、体験もしながら楽しく学べること。内容がしっかりしているので、テクノロジーに興味がある層も満足できるだろう。

8工程に分かれているといっても、順路が定められているわけではないので、
自分の興味を引くところに関してだけ展示を読んだり、インタビューを見たり、体験ブースで遊べる。
このシームレスな展示の仕方によって、興味のもともとある人も、あんまりなかった人も、自然にテクノロジーの魅力に触れることができるのだ!

逆に私はテクノロジーの方に興味があったんだけど、段々キャラクターがかわいく思えてきちゃった。
コンテンツから技術に興味を持つ方ばかり考えてたけど、技術からコンテンツに興味を持つこともあるんだってことを身をもって体感した。

印象的だったのがボールが跳ねる話!

インタビュー映像を再生すると、各工程ごとに自分のストーリーを交えながら解説してくれる。

自然を理解して数式で表現できるようになったあとで、あえて物理法則を「破る」ことでピクサーの世界での「リアル」が作られていく
現実世界ではありえないくらいピョーンと飛んでいったり、逆にポテッとなったりすることで受ける印象はかなり変わる。
イメージ通りになるように、同じシーンをパラメータを変えながら何度も再生して調節していくんだって。
なんてことのないワンシーンにも、クリエイターの愛と苦悩で編み出した技術がたくさん詰まってるんだなぁ。

そして理系文化も分かっちゃう!

ピクサー社員のインタビューを見るといろんな魅力的な人が出てくる。

数式を書いて眺めてにこにこしながら
この方程式はずっと眺めていられます」って言ってたり
生み出したキャラクターたちのことを
My Babies と呼んでてすごく愛おしそうだったり
あるキャラクターデザインをしている人は笑顔がそのキャラクターと似ててチャーミングだったり。

分野は違えど、どこの分野も共通する文化があるんだなーと思ってほっこり

数学と物理を勉強したくなる!

3Dアニメーションを作るには物理学と数学の勉強が必要なんだなーと改めて実感。
いろんな視点を学べたので、もう一度ピクサー映画を観たらまた違った面白さがありそうだ!
そして私もピクサー展みたいな面白い場を提供する仕事に携わってみたいと思った。

気になったらぜひ足を運んでください!

『PIXARのひみつ展 いのちを生みだすサイエンス』
会期:2019年4月13日(土)~9月16日(月・祝)
会場:東京都 六本木ヒルズ展望台 東京シティビュー
時間:10:00~22:00(入館は閉館の30分前まで)
料金:一般1,800円 高校生・大学生1,200円 4歳~中学生600円 65歳以上1,500円

夏休みのおでかけにオススメです!

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