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コロナ禍での喫煙所のリスクと2020年が禁煙しやすい理由

こんにちは。

コロナ禍で、各企業の喫煙事情も変わってきていると予想されますが、皆さんの職場はどうですか?
「感染防止・受動喫煙防止の観点から、禁煙を促したい経営陣 VS 喫煙したい社員」となっている会社もあると聞きます。

喫煙者の方には申し訳ないのですが・・・
喫煙所は、極めて感染リスクが高い場所です。企業としてはリスク回避のために喫煙所は閉鎖したいところだと思います。
2020年3月の時点で、日本禁煙学会は、「喫煙室は、濃厚接触の場となる恐れがあります。緊急にすべての喫煙所・喫煙室を閉鎖して下さい。」と述べています。

喫煙所での感染拡大が懸念される訳

・企業における喫煙所は狭い場所もあり、人が密集しやすい。
・喫煙時はマスクを着けられない。また喫煙しながら話をすることもあり飛沫感染のリスクがある。
・タバコを持った手でドアノブや手すりに触るため接触感染のリスクがある。

喫煙所でできる対策

・同時に利用する人数を制限する。
・喫煙所内の人同士の距離を1mは確保できるよう、ラインを引いたり立ち位置を固定する。
・複数の人の手が触れる場所・物品を最小限にする。
・人が触れやすい所は拭き掃除を行う。
・上記の対策ができない場合は喫煙所を閉鎖する。

喫煙所での感染防止は、極めて困難であると言えます。感染拡大防止の観点から、また企業のイメージダウンを避けるためにも喫煙所での感染は避けたいところです。全国で、喫煙室の閉鎖が進んでいます。
こちらで確認できます。
全国の喫煙所・喫煙室の閉鎖状況.日本禁煙学会.
http://www.jstc.or.jp/modules/resource/index.php?content_id=11

喫煙所を探しまわらない新しい日常へ

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http://www.jstc.or.jp/modules/information/index.php?content_id=247より


2020年は禁煙治療が受けやすくなっている

禁煙治療とは?
禁煙治療は2006年より保険適用になりました。喫煙を単なる習慣ではなく、依存症と診断し、病気と捉えるようになったためです。
2016年には、ニコチン依存症管理料の対象患者が拡大され、35歳未満の方に対しては、喫煙本数や喫煙年数によらず保険適用となりました。
さらに、2020年度からは、加熱式たばこも保険適用の対象として認められました。

2020年度から禁煙治療が受けやすくなるポイント

オンライン診療ができる。
・加熱式たばこの使用者も保険適用になる。

治療の流れ

12週間のうち、5回の受診があります。
1回目と5回目の診療は対面になりますが、2〜4回目はオンラインで受診可能です。

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https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/tobacco/t-06-007.htmlより

治療の内容

1、ニコチン依存度の判定
2、呼気−一酸化炭素濃度の測定(吐く息がタバコによってどのくらい汚れているか)
3、処方(貼り薬・飲み薬など状況に合わせたもの)
4、禁煙に対するアドバイス(禁煙のコツのお伝え、禁煙に対する不安の聴取・カウンセリングなど)


2020年4月からは健康増進法が改正により、受動喫煙を防止する取り組みがマナーからルールへと変わります。
2020年を禁煙のチャンスにしませんか?



<参考資料>
・禁煙治療ってどんなもの?.E−ヘルスネット.厚生労働省.https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/tobacco/t-06-007.html
・企業向け新型コロナウイルス対策情報 第12回 喫煙所における感染拡大防止.東京商工会議所.http://www.tokyo-cci.or.jp/page.jsp?id=1022121
・全国の喫煙所・喫煙室の閉鎖状況.日本禁煙学会.http://www.jstc.or.jp/modules/information/index.php?content_id=247


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