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占星術殺人事件(著:島田荘司)【読書紹介殺人事件、犯人は・・・ぼ、僕の中にいるっーー!?「お前、それ前やったよ」なんだって!?】

ミステリ小説日本代表。海外にてかなりの翻訳をされているらしく世界的に知名度がある作品らしいです。
そして名探偵、御手洗潔シリーズの最初の作品。

戦前の謎の名家のお嬢さんたち7人全員斬殺事件。
一家の当主の狂気によって行われた事件らしい。
当主は、娘たち全員の体をバラバラにして部分ごとにつなぎなおして人造人間を創れば、日本は救われるという妄想を考えていたらしい。

ミステリらしい陰惨な事件ですが、
名探偵たちは70年代から80年代の日本にいるので、かなり前の事件です。

迷宮入りして久しく、証人も物的証拠も、資料そのものがもうあんまり残っていない。
残されたものだけを駆使して、この事件の謎を解明しようとする、名探偵と助手の2人組。

しかし案の定、調査は難航しまくり、まったく打開する期待が描けないまま、終盤に差し掛かりのですが・・・

*********
こんな誰もが知る名作を紹介しちゃっていいのかな?と思いますが、
まあ文章の練習として書いている面があるので、
紹介してみましょう。
ミステリなのでネタバレは厳重に控えます。

この作品はトリックの解かれ方が、もうね。
もんのすごく、単純明快でして、
いやもう、誰が見ても「あっ」と声が出てしまう、
コロンブスの卵でした的な解答が待っています。

一方でそこに至るまでに、さんざ迷走して、
京極先生だと説明するのに200ページは必要とする解説が出てくるゾと待ち構えるくらいに期待させてくれる。
「よっしゃ来いやあ」
と待ち構えているところにコロンブスの卵ですから。

唐突すぎるという意見もあるかもしれないけど、
コロンブスすぎて不満がないんだな。

これは名作の基準点ですよ。海外翻訳されまくるのも当たり前か。

しかし日本では猿丸幻視行には勝てなかったわけですが。

それにしても謎。
謎を解き明かしたいという人間の執念には、まいらされるものですねえ。
これ三大欲望とかに近いレベルの欲望だよ。
いや、なんだったら性欲とか食欲とかを忘れてる人もいるよ。
謎を解きたい欲望。
そんな欲望をダイレクトに刺激してくれる名作ミステリは、人間は読んでおかなくてはならないものなのだ。せっかく原書で読めるんだから。
ねえ君、読もうよ。

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