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白銀妃(著:睦月のぞみ)【このマンガ感想は・・・新しいな!】

一巻が出て、そのまま続巻が出てこない作品。
フェイドアウト打ち切りか。
しかし大好きなので紹介したい。

近代直前、某イスラム圏ぽい王国のハーレムにスカウトされた残念系美女たちが繰り出すシュールコメディ。

残念系美女とは。

そう、あたら美貌なのに、その美貌をまったく生かせていない。
口を開けば、変なことばかり。
黙ってれば美人なんですけど。
でもそこがいい。
それが残念系美女の簡単な定義でしょうかね。
リアルアイドルだと、しょこたん、P丸様、この辺りの方々が該当しますでしょうかね。

(ここで我こそは残念系美女だと豪語したもう淑女の皆さま、もう少しお待ちください)

難点としては、
コメディに振りすぎているので、さらわれて人身売買されても、
何事もなくどうにかなったりするので、
そういうのリアルに考えてしまう人には向いてないかも。
どこまでもファンタジーです。
まあ前近代の社会なので、いわゆる古い世界の悪徳は所与の前提です。
ハレムネタで、歴史ネタでやろうとすれば、真善美だけでは描けない。
しかしコメディなので。

怖いシーンは基本的には出てきません。
良かったですね。

お話は、銀髪の美女、リリーニャが新しい王様のハレムへスカウトされるところからです。すでにこの段階からコントは始まっているので、
読者は「いったい何が起こっているんだ?」という激しい困惑に包まれながら、
先をはやく読みたいという衝動を押さえなければならないでしょう。

次の回も、若い黒猫系美男子王様とのご面会で、
王様は30年前だったら矢尾一樹氏が配役されそうな感じのキャラ。
まだ両者一言も話してないうちから夫婦漫才が炸裂し始め、
「いったい何を読まされているんだ??」
という激しい困惑とともに、この作品への評価が定まるでしょう。

続いて、他の姫様(側室)たちが出てきますが、
さらわれた割には元気な「こうなったら覇権とったるわー」的な美人が出てきます。
しかし彼女はツッコミ担当なんですね。
比較的まともな判断力の持ち主なんですが、
リリーニャをはじめ、天然系の側室たちの行動が破天荒すぎて、
どこからツッコんでいいのか、混乱してしまいます。
大混乱ですぞ!
ここで読者も、
「いったいこの話はどこに向かっているんだ???」
という激しい困惑と共に、先を期待しすぎることを忘れてしまうでしょう。

こんな感じで話が進んでいくんですが、
続きが出てないので、一巻しか持っていません。
まあ読みやすいとも言えます。
なにせ一冊しかないし。

もちろん続きの出ない、終わらない話を強くは推奨しませんが、
肩の抜ける話として、じゃなかった、
肩の凝らない話として、読む抗うつ剤としての高揚はあるとは思われます。

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