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夫は成長教に入信している【マンガ感想も更なる成長を求めていた。だが一巻しかなかった。これが人呼んで一貫の終わりである】

一巻完結エッセイマンガ。
著者は産休中の奥様目線から、意識高い系旦那さんの観察となっております。

意識高い系の旦那は優秀です。
さすが著者に選ばれただけのことはある。
あるのだが、結婚前はグレードの高いハイスペ男でも、
結婚するとハイスペ特有のわずらわしさが気になる。

いわばこれはフェラーリオーナーだけが持つ悩み。
日常に使い難し。コンビニに入ろうとすると床をする。
扉を開けると天井にぶつかる。料金支払い機が果てしなく遠い。
アクセルの加減が難しい。荷物を載せられない。

なんという不便さであろうか。
こんなのを買う奴の気がしれない。
が、これはハイスペ男性でも同じである。
手に入れた後で悩むのだ。

あこがれは現実という水の中でバタ足してあの外見を保っていたのか。

とにかく旦那さんは、
自己啓発本に書いてある内容を端から実行しようとしだす。
それが成長教信者である。
ジョブズを見習い、決断コストを最小にするために、いつも同じ服。
大量にチキンサラダを冷蔵庫に詰め。夜中は寝ずにオンラインサロン。
期待をかけられすぎて、休日出勤。
「自分の背中に火がついているのに気がつかない。それが成長教信者」

やめろっちゅーの!
ようやくハイスペ旦那の実態に気づいた奥様は、どうにかしてやめさせようとするが、それで止まるようなハイスペではない。
本物の男は信念が頑固なのだ。頑固が信念なのだ。
まさか男を見る目の高さが仇になるとは。およよ。

深夜2時にシュリシュリする音に目覚めてみれば、夫が靴を磨く姿。
「一流の人間は常に足元に気を配っているから」
妊娠中の奥様は気が気じゃありません。
そしてついに職場で軽く倒れ、一か月の休職を命じられました。

期待という肥料を与えられ、
昇進という水を注がれ、
成功という光を浴び、
更なる成長を求めていた。

すでに根が張ってしまい、
どこにも行けなくなっていた。

そして・・・

***
では本日はこれにて。
一冊完結なので、大きな話を期待してはいけません。
一冊完結なので、でも読みやすくはあります。

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