見出し画像

東のエデン(2009年アニメ)【上がりを決め込んでアニメ感想をしたあげく、僕は残高が少なくなるのを見つめていた「ノブレスオブリージュ、次の紹介を楽しみにしています」】

ハチミツとクローバーのスタッフが、攻殻機動隊のスタッフと組んで、
なにやら両方を融合した雰囲気の電脳サスペンスにしたアニメ作品。

冒頭はワシントンDC。ホワイトハウス前。
ここから始まる日本アニメはこれだけでしょう。

観光に来ていた主人公の女子大生。
なんと異国で、全裸の同胞が「おーい」と呼び掛けてきます。
完全に不審者で米国警備員が捕まえようとしている中、
「あ、きみ、日本人でしょ。助けてよ」とかいって、
勝手についてきてしまう王子様。

主人公も「日本の恥をさらさないで」とかいいつつ助けてしまいます。
「なんか記憶がないんだけどさ。君、僕のこと知ってる?」
パスポートを見ると、滝沢くんだそうです。
主人公は恋に落ちちゃうんですね。そんなことはさておき、
滝沢くんは「私はコンシュルジュのジュイスです。そしてこれは選ばれたもの、セレソンのみが持つことを許されるノブレス携帯です」という携帯の声に導かれ、
事件の中心に楽天的に踏み込んでいく滝沢くんと、それを見つめる主人公。

セレソンというプレイヤーに、大金をわたして日本を良くすることができるかどうか、命がけのゲームをさせる、というのが本筋なんですね。

ノブレス携帯には天文学的な金額が振り込まれており、
これで何かをしなければいけないようです。
しかし何をするかを具体的に指示するものはなく、
記憶もなく、すべてはこれから見つけていかないといけない。

とりあえず女子大生を頼る滝沢くんは、日本に戻って、別にセレソンらしき人物を探したり、対立したり、協調したりしながら、いったい誰がこんなことを計画したのか。
その謎を調べるために楽天的に冒険していきます。

時は200X年。
日本に謎の巡航ミサイルが着弾した事件が起こり、
何もわからないまま総理大臣の「うかつであった」という発言から「迂闊な月曜日事件」と名付けられていますが、それはおそらくセレソンの誰かが決行したようです。

また「二万人ニート失踪事件」などもあり、ワシントンの滝沢ハウスに、その写真やリストなどがあったことから、「もしかして僕はテロリストだったのか?」と自分を疑う滝沢くん。

しかし記憶もなければ履歴も消されており、ジュイスも教えてはくれません。
ジュイスはお金がある限り、
すべての手はずを整えてくれるスーパー秘書ですが、
ゲームの内容を教えてくれることはありません。

目的達成前にお金が尽きたり、
目的をあきらめたりすると、
速やかなゲームオーバーが待っています。

***
という感じでお話が進展していきますが、
テレビアニメ版の終わりの後に、真の最終回としての劇場版があらかじめ予定されているスタイルで、アニメ版の終わり方はどことなく中途半端です。
クライマックス一歩手前というんですかね。

その後の劇場版を観て、真のクライマックスを堪能して終える、
というのが、正しい視聴の仕方のようです。

監督は攻殻機動隊の神山監督なので、
そういうサスペンスミステリーの話です。
ちょっと古い作品ですが、期待を裏切らない出来でした。

それで、エデンの東というタイトルの意味ですが。

知恵の実を食べたせいでエデンを追放されたアダムとイブは、
東の方にある荒れ野に向かったのですね。
追放された先、荒れ野、貧しい土地、という意味ですが、
それがエデンの東です。

東のエデンだと、
いや、なかなか荒野は荒野で、住めば都だよ、
という意味になるんじゃないかと思います。
未来は必ず切り拓けるという楽天的なメッセージです。

#アニメ感想文 #サスペンス #ハチミツとクローバー  
#攻殻機動隊 #神山監督 #ノイタミナ #セレソン  
#ジュイス #王様 #大金が振り込まれた携帯 #人工知能  
#ノブレス携帯 #貴族精神 #ノブレスオブリージュ  
#セレソンゲーム #ミスターアウトサイダー #あがり  
#今日も救世主たらんことを #現代 #救済 #王子様  

この記事が参加している募集

アニメ感想文

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?