見出し画像

プリンセスプリンシパル(2017年:映画版は2023年)【黒蜥蜴星においてはアニメ感想を語るものに、ケーキでお礼をする習慣があるんだ。え?地球にはない? そっかあ。】

時は19世紀末。
英国もといアルビオン王国では、無重力装置(ケイバーライト)が発明され、その結果として何百隻もの空中戦艦を擁して世界を圧している時代。
だが王国は革命が起きて東西に分裂。
東の共和国、西の王国に分裂して冷戦を戦っていた。
東西逆だったかな?

まあ、共和国側の少女スパイたちが、王国側に入り込んでくる。
最初の任務は「プリンセス誘拐作戦」
なぜかプリンセスそっくりの少女スパイたちのリーダー格、
アンジェが本物に取って代わり、内部から王国の情報工作を行うことに。

しかしプリンセスがなんと協力を約束してくれたので。
急遽、プリンセスを協力者という形で取り込み、
逆にアンジェたちがそのサポートを行うという任務に変更されます。

今後は。
少女スパイのアンジェと、姉御肌のドロシー
プリンセスとお付きの少女ベアト
そして日本から留学してきたほぼ忍びのサムライ娘チセ
この5人が中心となって話を進めます。

プリンセスアンジェには秘密があります。
実はそっくりさんの2人は、ずっと前に会ったことがあります。
あれは王宮で革命騒ぎが起きる前、
忍び込んできた貧民の女の子と、
プリンセスはともだちになったのでした。
他人の空似というべきか、ふたりはそっくり。
なので、
お互いに入れ替わって、相手の人生を覗いてみることになりました。
その時に騒ぎが起こり、そして、

ふたりはそのまま、もとに戻れず仕舞い。

つまり少女スパイのアンジェが本当のプリンセスで、
今のプリンセスは元貧困少女だったアンジェなのです。

ふたりは再会のために努力を尽くします。
少女スパイのアンジェは血のにじむような訓練の末に、
ようやく情報部に配属。
プリンセスは、プリンセスとしての教養を本当に身に着けて、
本物として社交界で生きてきました。
バレれば死ぬしかない。

様々な試練が5人を襲います。

チセは、師であり父でもある人物が、日本の外交官を襲撃しようとしていることを知り、それを阻止するために送り込まれたのでした。
ベアトは父親によってどんな声でも出せる人口声帯に取り換えらえてしまっています。
ドロシーの実家は崩壊状態です。

そしてアンジェの目的は、プリンセスを救出してふたりで新天地に脱出すること。
しかしプリンセスの目的は「女王になってこの国を変える」こと。
・・・・

「あなたはもう、本当のプリンセスよ」

あらすじはこんな感じ。
演出はとくご覧あれ。

少女がスパイをやっているという今更の疑問(アニメだからさ)を別にすれば、万事、良く出来ている感がします。
伏線も丁寧で、スパイとしての観察力行動力もきちんと表現されていて、展開に不自然さや無理がなく、動機も明快で、それでいて分かりやすい。

ただ基本あらすじ自体が複雑なので、レイヤー構造ごとに理解できないと、チンプンカンプンになる恐れがありますが、その辺もなるだけ丁寧にやっているようなので、通常の読解力を発揮できれば、理解できると思います。

レイヤー1は、スパイであることを隠すため、偽物の人物として学園生活を送る世界。
レイヤー2は、共和国側のスパイとして任務を行う時の姿。
レイヤー3は、アンジェとプリンセスの秘密。

レイヤー3の真実は、たとえレイヤー2の仲間と言えどもばらすわけにはいきませんし、
レイヤー2の真実がレイヤー1の人たちにバレたら任務失敗です。

もうちょっと高い評価を受けていてもおかしくないような気がしますが、
まあ私はあんまアニメ観ていないようなので、上には上があるのでしょう。

テレビシリーズ後に映画化の企画があったのですが、しばらく中断されており、最近になってようやく公開中とのこと。
おめでとうございます!お蔵入りにならなくてよかった!
映画版はどんな展開なんでしょうかね?

あとはアンジェの銃がウェブリーフォスベリーという珍銃で、
リボルバーなのにオートマチック、初発の前に本体スライドを引く動作が必要、という実際にあったレア銃を使っているそうです。
アニメでも最初のスライドを引く動作をきちんと入れていたそうなのですが、見逃してしまった。事前に知ってないとわからないな。

#アニメ感想文 #アニメ #劇場版 #19世紀 #架空の歴史 #英国   
#英国分断 #東西分断 #スパイ #少女 #プリンセス #入れ替わり  
#友情 #5人組 #お付きの人 #日本からの留学生 #忍 #侍  
#人口声帯 #レア銃 #スパイの秘密道具 #無重力装置 #空中戦艦  
#秘密任務 #更なる秘密 #ふたりだけの秘密 #スチームパンク  

この記事が参加している募集

アニメ感想文

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?