厭魅の如き憑くもの(著:三津田信三)【読書紹介のため井戸の中に隠れ潜んでいた僕は肉塊の波が押し寄せてくるときについに真実に到達した「犯人はこの中にいる!」】
クトゥルー邪神の眷属が覚醒、
あるいはSCP財団の人が回収しに来そうな、
日本の特級怪異系ミステリ。
ミステリ部分は普通なんです。
普通に名探偵が推理する系です。
普通と言っても名作カテゴリのミステリなんで、
ミステリダンスができるレベルなんですけど。
背景世界が。
明らかに名探偵の枠外にあるような存在が出てくる。
いや、こ、これは田舎の迷信なんだ。
そういう設定なんだと思いたいんですが、
本文中の文章を読んでいくと、
もう誤魔化しが効かない。
本格ホラーミステリだ!
いやまあ、
リングとかもミステリ枠なのかもしれないので、
ホラーミステリはありだと思います。
謎を解かないと死ぬとかね。
でもこれは明らかに宇宙的恐怖のやつじゃん。
異世界ピクニックとかに出てきそうじゃん。
そんな存在が普通に名探偵ミステリに出てくるのかよ。
というこれまでにないミステリを求めている方には、
必読の書だと思います。
読むと怪物になれます(あれ?)
ミステリなんで、過剰な解説は野暮です。
今日は楽します。
***
仕方ないので、
今日は勝手にイメージソングつけちゃる。
あくまで私が勝手に選んだやつ。
全然、関係ないけど、赦されて。
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