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空の青さを知る人よ(2019年)【今はこうして映画感想っぽくしてるけどさ、アニメ感想のこともあきらめたわけじゃねーから】

超平和バスターズ原作の秩父三部作のトリを飾る本作。
あのはな(未視聴)ここさけ(観た)
そしてこれ。岡田麿里さんの脚本。
そらあお(というみたいです)
この人が有名な脚本家らしく独特のシナリオになります。

マリズムというか、この人は有名な脚本家なので、
今から言うことは間違っているのだが、
私には、脚本が破綻しているように見えた。
というか、複雑すぎてパッとわからない。
でもたまに、
話が破綻してても面白い話を書いてくる化け物がいるそうなので、

ああ、そのたぐいなのかな?

と感じました。私は。
ちょっと脚本が複雑なんです。

それでもザッとしたところを述べると。
****

この人の感想で頭をまとめてから、
あらすじをまとめてみると、
(自分で紹介している意味がもはや無くなりつつあるけど)

主人公(女性)がまだ幼児の頃、
おねーちゃんと、その彼氏っぽいバンドマン志望の青年が(高校生)夢を語りあってるシーンからはじまる。
主人公(女性)は、青年によって音楽という夢を与えられる。

でも両親が死んでしまったのでおねーちゃんは地元に残って、
青年だけが東京に出る。
そして13年後、
主人公はかつてのおねーちゃんの年齢になり、
自らも音楽をやりに上京しようと考えている。

そんなとき、練習場所の神社に、
あの若き日の青年が出現してしまう。

若い時のままで。外には出られない。

もしかして、死んで幽霊になったのかと思ったら、
上京してた青年(こっちの方を以降は男と書く)も帰って来る。
彼はいちおう音楽家として生計を立ててはいたものの、
ソロデビューに失敗し、ある演歌歌手のバックミュージシャンとして戻ってきたのだ。

つまり神社の(若い時の姿の)青年は、まあ生霊みたいなもんだ。

つまりだな。若い時にシュレディンガーの青年みたいに、可能性空間上にコピープリントされたもうひとりが、時空を超えて神社空間という高次元プリンタ上に再実体化してしまったという感じだ。

という解釈がされる・・・
(後半は私がそれっぽく解釈してみました)

しかし、主人公(女性)や、
神社の若い時の青年が、
夢や希望で胸いっぱいなのに対して、
おとな組はそうでもない。
戻ってきた男も、おねーちゃんも、現実の中で妥協して、
憧れの大人には見えなくなってしまっている。

若い人たちは、無限の希望で未来を夢見るのに対して、
大人になったかつての若い人たちは、
もう夢を見れなくて、どこかあきらめてる。

そんなとこに主人公(女性)の初恋を混ぜて、
なんか感動できるお話に仕上げました。

いやもう、複雑。

他の人の感想では、

あの時、夢を見た理想の大人になれてますか?

というテーマの話ということで、
これがいい歳の大人にも刺さって来る理由となっている。

若い人組とおとな組で、ツーセットの話を進めて、
さらに主人公女性の恋愛まで混ぜる。
秩父シリーズではさらに、
告白シーンとかも逃げずにきちんとやる伝統なので、
というかそれをやる話なので、
もう観ている方が、顔が赤くなったり青くなったりする展開がてんこ盛りなのだ。
その上で高年齢の方にも、背中から蹴りを入れてくるような話が。
13年前の自分に胸を張ってドヤ顔できますか?
とくるんだからもう、
これで心を揺り動かされなかったら、きっと哺乳類じゃない。魚類だ。
というくらいには、視聴者を感動させるという使命には成功している。

なのでまあ、疑いなく当たり作品なのだ。
マリズムに外れ無し。

ただ上の人も言っているけど、後半に絵的に派手な場面をむりやり入れたこと。

あとはもうちょっとシュレディンガーの青年になってしまった理由を、
せめて「君の名は」くらいには、なんか神社の御利益みたいな感じで、入れといてくれれば、より完璧だった。
というのが気になるくらいでしょうか。

あ。ちなみにマリズムってのは、私が勝手に名付けただけなので、そう呼んでいるのは宇宙で私だけです。

それと秩父シリーズにおいては、主人公が変な服を着ているのが、アイコンになっているが、本作でも例外ではない。
主人公の少女が大仏パーカーを着ている。
たぶんアニメイトとかで売ってるんじゃないかと思うんだが、良かったらぜひ。

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