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インド人に誘われてヴィパッサナー瞑想合宿に参加した話。

今日は瞑想について話します。

10日間、誰とも話しをせず目も合わさず、毎日朝の4時半から夜の9時まで瞑想をする合宿が日本にあることを知っていますか。

▼ヴィッパサナー瞑想
全世界に施設があり、日本には、千葉と京都にあります。

ヴィパッサナー瞑想とは

「ものごとをありのままに見る」という意味のヴィパッサナーは、インドの最も古い瞑想法のひとつです。この瞑想法は2500年以上も昔、インドで、人間すべてに共通する病のための普遍的な治療法、すなわち「生きる技」として指導されました。

めちゃくちゃ歴史のある瞑想です。
なんでも、ブッタはこの瞑想で悟りを開いたそうな。

最初は興味がなかった

ヴィパッサナー瞑想を知ったきっかけは、友人のインド人から勧められてたから。
「20代の内に一度は行った方がいい」と言われたのが2017年頃。
でもその頃は、そこまで興味がそそられず、必要性も感じなかったので、やんわりとスルーしました。

しかし、その2年後。仕事で環境の変化があり、毎日が不安とイライラの戦いで、心が疲弊しつつありました。常に何かに追われているような気がして、気が休まらない日々が続きました。

「精神力を強化することで、乗り越えられるのでは?」と考えた矢先、心に浮かんだのが、ヴィッパサナー瞑想でした。そこで思い切ってGW+有給を使いヴィッパサナー瞑想の10日間コースに参加してみることにしました。

余談ですが、連絡が絶え間なく来る仕事だったので、念のため「電波の届かない山へ籠りますので、連絡は後ほど」と一言伝えたら、苦笑いされました。笑

ヴィッパサナー瞑想合宿スタート

ヴィッパサナー瞑想は、現代の日本人からするとかなり規則が厳しいです。
・会話、目の合図禁止
・ストレッチ、ヨガ禁止
・財布、メモ、スマホ、PC、本などは全て没収
など、全てのアウトプットとインプットを封じられます。
ひたすら毎日9時間瞑想をするだけの10日間。
こんなの誰が参加するんだろう?と思いますよね。
でも、毎回人気で、先行予約が始まると10分も経たない内に埋まります。

休憩はあるものの、朝4時半に起きて、夜の9時まで、瞑想の日々が続きます。

瞑想中、意識することが一つだけあります。
それは、鼻からする呼吸に意識を向けることです。
呼吸に意識を向ける、ただそれだけのことなのに、これがすごく難しい。

まず、肉体的にしんどいです。身体が石のように堅くなり、脚は痺れで感覚がなくなります。1時間〜1時間半の間、ずっと同じ体制で座りっぱなしで、誰のお腹が鳴っても、目を開けてはいけないし、笑ってもいけない。

そして、呼吸に集中していたと思ったら、意識は、あっちこっちに勝手に浮遊します。
最近起こった出来事、後悔の気持ち、次はこうしよう、この瞑想中に親に何かあったら、恋人が浮気したら、小さい頃の嫌な思い出、コンプレックス、気持ちよかったセックスの思い出、過去に好きだった人…など、人生で起こった様々な思考やイメージが次々と浮かぶのです。
目は瞑っているのに、頭が色々なイメージを見せてくることで、精神的にもヘトヘトに疲れます。

5日目までは、参加したことをひたすら後悔をしました。
「なぜ辛いことをしているのか。どうにかして逃げたい、空から宇宙人が来て連れ去ってほしい」など、逃げることばかり考えていました。

しかし、6日目から、パッと意識が晴れて、気持ちを入れ替えることができました。
不思議とあんなにしんどかった身体の痛みもなくなったのです。
理由は、生活の慣れ、もありますが、残り4日しかない、という焦りが大きかったのかもしれません。せっかく来たんだから、もう二度とやらないように味わい尽くそうと、より一層気持ちを引き締めて瞑想に励みました。

瞑想で得た2つの気づき

この10日間で得た2つの気づきをシェアします。

気付き1:過去も未来もなく“今”しかない
いくら過去を悔やんだり、懐かしんだり、未来に期待をしても、自分には瞑想をしている“今”しかない
常に“今”にいる私は、過去や未来を考えることは無意味なのです。
これに気づいてからは、瞑想中の思考が出なくなり、一つの呼吸も逃さずに意識を向け、瞑想を続けることができました。

気付き2:どう感じたか、がリアルをつくる
1日の終わりに、瞑想を労うような説法の時間があります。
その説法を聞いてヒントを得たことです。

人は反応をすることで、カルマを形成します。そして、また似た現象が起きたときに、同じ反応をします。
たとえば、Aという出来事が起こり、「辛い」という感情で反応します。そうすると、A’が起きた際に、無意識に「辛い」感情で反応するようになります。

それは、自分が気付かない限り、永遠に(来世まで)続くカルマになってしまうらしいです。
出来事そのものには、何の感情もないのに、
思考が、「辛いこと」「楽しいこと」を自動的に判断しているんです。
自分が判断しているのでは、ありません。
今世か前世かの、思考が判断しているのです。

だから、普段の思考が、あなたの人生に起きた出来事に対して、どう反応しているのか、よーく観察することが大切です。

この観察を習得すれば、起きた出来事に対する反応を変えることができ、人生を変えられるのでは?と考えています。

ヴィッパサナー瞑想を終えて

しんどかった10日間も終わって、ようやく普段の世界に戻ることになります。
そのとき、
今まで、当たり前にだった話すことや身体を好きに動かせることが、
どんなに幸せなのか!
を実感します。

なにげない日常に感謝の気持ちが芽生えるなんて、本当にあるんだ。
という感覚でした。

2つの気付きについても、スピリチュアル系で聞いたことのあるトピックだと思いますが、それを体験できる10日間だと思います。

(余談ですが、ヴィッパサナー瞑想を前世でしたことのある人は、既にシードを持っており、ヴィッパサナー瞑想を今世でもする傾向があるらしいです…)


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