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内向きnote

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記事一覧

しけったマッチ

しけったマッチ

弱音を吐く、っていうのはあまり好きじゃない。

けど、この歳になって、やっとなんか、弱音を吐いて自分の気持ちを受け入れるというか、見つめ直すというか、コントロールするというか、そういうのも大切だなって思えるようになってきた。

まあ、
すぎたるは、タルタルソースだし
およばざるが、ざるざるうどん。

弱音を吐き出すと、止められなくなって、なんか思ってるより大袈裟に

亠 加 沙
人 衣 衣

ガッ

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こわれたタワレコ、こんぶのぶんこ

こわれたタワレコ、こんぶのぶんこ

限界がきて壊れると、それからは限界を前に耐え切れなくなるけれど、それくらいがちょうどいいのかもしれない。
でも、壊れるときにどうしても大切なものを落っことしちゃう。元通りには、なれない。

砂時計なのに、砂がどこからともなく落ちてくる。気づけばガラスは満たされる。

砂が身動きをとるのには、ガラスを割るしかないでしょう。

決められた時間しか計れなくとも、その中でサラサラと流れ落ちる一粒でいられた

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エール

最低かもしれないけれど、特別ではない自分へ

自分は生きていも仕方ない

消えてしまえ

才能もない

自分なんて、いなくたっていいんだ

ごもっともな意見が頭の中を泳ぎ回る。

浮かんでくるものは、無理矢理に沈めても、ビート板のように何度でも浮かび上がってきます。

沈めるのは諦めて。

ここで、自分特別令を出すと、

自分は生きていてはいけない
自分は無能だ
自分はいない方がいい
自分は、自分

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素足

ネット社会、真理を突く言葉、はびこった考えをくつがえす買い言葉。

そういう言葉に同調して、そうだ、そうだという声が燃え上がるのを見かける。

私はそういう感覚が持てなくて、正しい言葉を前に、ええっ、そうなのか、そうか、そうだよなあ、と虚をつかれ、どぎまぎする。

気づかないことがいっぱい、正しくないこともしばしば。

私は、そういう人だから、間違えても一緒になって燃え上がって、正しくあれる人たち

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コップ

寂しいね、寂しいね、って言い合ったところで、2人の寂しいは別物。それぞれ癒えることはなくて、また新たな寂しいねの誕生会。

でもね、新しい寂しいねは、別物じゃないからね。一緒に寂しい。

コップの表面、張り付く水滴。引き合って、1つになって、名無しの生き物、滑り出す。そのすぐそばから、もういない。もう二度と元通りにならないように。

ある人は名付けるでしょう。瞳にしがみついて、耐えきれなくて、一気

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細胞です長いです

「人間は死ぬべき」と言っている人がいて、それもそうだよな、と思う。全ての問題が、全ての悲しみが終わる気がする。
そして、「お前が死ね」と言われている気分になる。

「人間は死ぬべき」という主張と、SNS等でのブロックはよく似ていると思う。何もなかったかのように終わらせることができる最善の方法な気がする。

今、人間が生きていると色んな悲しみ、色んな憎しみ、色んな問題があって、論理的に考えれば考える

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晴 時々雨

勘違いは、しばしば居心地がいい。
と、この前いった。

勘違いは、ときどき辛い。

勘違いと分かりつつも抜けられない時がある。
私の場合、それは親から、他の人から愛されない、愛されてはいけないという思い込み。

頭では理解できる。

愛されたいし、愛されてもいいとは分かる。
でも、勘違いに足を取られる。
完全に抜け出せない。

普通に育てられたし、むしろ恵まれてた環境で生きてきたはずなのになあ。

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三白眼のいじめっ子

三白眼(さんはくがん)
というと、仰々しく聞こえるけれど、黒目の左右以外に、下の方にも白目があることを言うらしい。
さして珍しいことでもない。

小学校の図工の時間、隣の席の子を描いたことがある。

私は三白眼を描いていたらしい。
「黒目の下に白い部分が残ると、冷たく見える」と担任から言われて描き直した。

定かではないけど、見慣れた自分の目を思い出して描いたのかもしれないし、もしかしたら、隣の子

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“1人”に

「死んではいけない」と強く言えない。
「生きていてほしい」と心から言える。

「死んではいけない」は、多数決で決まっている気がするから。

数が多いということは、それだけ妥当性が高いということだと思う。
確か、憲法改正だって多数決だ。

世の中の「やっていいことと、悪いこと」は多数決で決まっていると思う。

死んではいけない、と言われるのも多数決なら、そのうち、そうは言われなくなるかもしれないね。

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12/24の夜に サンタになれない

12/24の夜に サンタになれない

夜更かしや、お酒、それに充てるだけの時間、色んなことが揃って、我慢していることが無視できなくなったかな。

我慢していても、いつかはどうせ壊れるから我慢せずに書いてしまおう。

『死にたいあなたと生きていたい』
というタイトルのnoteを書いたことがある。
私の本音だ。
ただ具体性に欠ける。

伝えたいのは具体ではなかったし、あの文章はあれでいい。抽象ゆえに成り立つ文章だろう。

具体を書くのは良

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嘔吐物

タイトル通り、消化しきれずに、吐き出した言葉だから、そういうの受け付けない人に届いてしまってたら、ごめんなさい。

そっと見なかったことにしておいて。

だったら、公開するなという声が聞こえてきて、吐き出したいんだと、言い訳をする。

自分のお腹の中に入れておくのは、気持ち悪くて、ごめんなさい。

有料にするってのも考えたけど、
「見たい人」に見て欲しいんじゃなくて、
「見てくれる人」に見て欲しい

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僕は

今日は、僕の話をしよう。
影がうすい僕のお話だ。
大きくならなくて、小さいまま。
こっそりしてる。

影が薄いのは今に始まったことじゃない。

僕は3人きょうだいの末っ子で、幼稚園児のころ、お迎えが来なくって、勝手に歩いて帰ったことがある。
歩いて帰ったのに、かけられた言葉が「ごめんね」でも「おかえり」でもなくて、「どうして、そこにいるの」って。自分でも分からないよ。
自分がどうしてここにいるのか

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へらへら喋る人

私は、へらへら喋るみたいだ。

書くときは、そんなにへらへらしていない(つもり)。

私のへらへらの歴史をたどってみよう。

私は、明るい子だったと思う。
好奇心旺盛、落ち着きがない、ころんでも泣かない。

“へらへら”というよりは、“にこにこ”。

にこにこでなくなったのは、自信をもてなくなったころだと思う。
好きになることに自信をもてなくなった。
人をいじめ、人にいじめられた。
何より自分が嫌

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どうでもいいを忘れない

ふわあ、と耳に残っている声。

この前の帰り道。
あぜ道を2列になって走る自転車とすれ違った。

私も自転車通勤なので、その2人が話している声がよく聞こえた。

日が暮れて、冷たい空気の中を、帰るためペダルを漕ぐ。
なのに、帰り着いてしまわないように、ジグザグに、ふらふらする2人。

中学生の部活帰りと見た。

また少しフラつきながら、反対方向からやってくる私をよけるのに、ほんのちょっとだけ端によ

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