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読書 青列車の秘密


The Mystery of the Blue Train
1928年発行

アガサ・クリスティ著

嵯峨静江 訳

早川書房

パリのいかがわしい一画にあるアパート。
その一室で、非常に高級なルビーの売買が行われるところから始まる長編作品です。

アメリカ人大富豪の父からこのルビーを贈られた一人娘のルースは、ロンドン在住。

ロンドンのビクトリア駅から列車に乗り、ドーバー港から船で北フランスのカレーに到着後、青列車ブルートレインに乗車。

ところが、カレーとニースを結ぶ、この寝台列車ブルー・トレインの中で、遺体となって発見されてしまいます。

持参していたルビーもなくなっていました。

偶然列車に乗っていたのは次の人物
・ルースと別居中の夫

・夫の愛人、ダンサー

・ルースのメイド

・勤め先の高齢女性から、莫大な遺産を相続したばかりの女性

・私立探偵エルキュール・ポアロ

皆が降車したニースでさらに登場人物が増え、捜査が始まるのですが…。

※ちなみに、ドラマ版は設定その他内容が大きく異なっております。


1926年、アガサ・クリスティは謎の失踪事件を起こしており、
「青列車の秘密」は精神的に不安定な時期に執筆された作品。
著者は本作を気に入っていなかったと言われていますね。

また、発行された1928年、クリスティーは最初の夫との離婚が成立。

「人生は汽車ですよ、走り続けるんです」ポアロ


今日もご覧頂きましてありがとうございました。


皆様週末もどうぞお元気でお過ごし下さい。

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