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リーダーが”ご機嫌”だとうまくいく

最近、組織の体制がかわって、リーダー業務をやるようになりました。

ぼくが勤務する場所でのリーダー業務とは、業務の割り振りを考えて、最適な人員配置をしたり、多部署多職種者との連携を考えながら、業務のスムーズな遂行を促すために、調整をする役割です。

皆さんも同じような経験があるのではないでしょうか。

最近そんなリーダーという役割をうまく全うするためには、やはり機嫌がよくないといけないと思うのです。

情報が集まる

リーダーが適切な判断を下すために重要なのは、現状を把握し、情報を収集ことが主な業務。

現状を把握することで、重要になってくるのは、報告されること

機嫌が悪い状態は、重要な報告を取り損ねる可能性があります。誰しも悪い報告はしたくないものです。でも悪い報告ほど緊急度は高い。

そんなときリーダーの役割を担っている人が、不機嫌だと報告がしづらい。

自然と情報が集まってくるためには、いつも機嫌よくいたほうが、いいんじゃないかなと思います。

また、自分から情報を取りに行ったときも、不機嫌そうな奴から話しかけられると萎縮して、なんとかその場をやり過ごそうとしてファクトをねじまげる可能性だってある。

重要な情報は、素直に伝えてもらう必要があるので、その障壁はなるべく取り除いた方が良いと思います。

口癖は「感謝」「謝罪」「状態把握」

自分はご機嫌でも、他人から見れば不機嫌みたいな人もいるように、結局のところ他人から見たらどうなのか、という判断軸で自分を客観視してみてます。

口癖を「ありがとう」「ごめん」「大丈夫?」にすることで、ぶっきらぼうな人でも、そんなに無理せず機嫌よく見せることができるのではないか思います。

特に、大丈夫?って魔法の言葉だと思っていて、大丈夫?って聞かれて、本当に大丈夫な人は、即答してくれるけれど、大丈夫じゃない人は一瞬間が空いて答えを出します。その答えが、「大丈夫」でも、「大丈夫じゃない」でも、本当に一瞬間が空きます。

間が空いたら、それを見逃さないで、ご機嫌に「じゃあ、こうしてみる?」と代替案を出してみて相手の出方を伺ってみると、相手の状況を把握することもできます。

この「大丈夫?」は自問自答することで、自分の機嫌をよくすることもできる。

「今、この瞬間、自分は大丈夫か?」

答えがNoなら、すこし間をとって、誰もいないところで休んだほうがいい。それができなくて、ひっきりなしに電話や報告がくるのであれば、緊急性がなければ「ちょっと待っててもらってもいいか」と聞いて、情報をシャットアウトしたほうがいい。

大丈夫じゃない状態をほっといたら人は不機嫌になる。

不機嫌になるくらいだったら、情報をとらずにすこし休んだほうがいい。

アメリカ海軍の名将マイケル・アブラジョフも、以下のように述べている。

私は自分が明らかに「ダークサイド」に落ちているという日には、乗組員との接触をなるべく減らして、せめて害をまき散らさないようにしようと決めたのだった。

決してみんなのご機嫌取りではない

リーダーだから、言いにくいことを言わなくてはならないこともあります。

ミスに対しては、厳正に報告を指示しなければならないし、何かトラブルが起きれば、率直に言って面倒な仕事を頼まなければならない時もあります。

みんなの機嫌が悪くなることが怖くて、誰にも指示できない状況は、組織にとっても、業務にとってもよくない。リーダーの業務を遂行はできません。

最終的な目的は、自分の機嫌をとることでも、他人の機嫌をとることでもなく、業務をスムーズに遂行させること。機嫌をとることはあくまで手段です。

リーダーがご機嫌でいることと、みんなのご機嫌をとることは、決してイコールではないことを覚えていたいと思います。




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