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人目を気にして自分の正直な気持ちを封印すること

アラサーにもなって、やっと気付いた。
これが自分の人生において多大なる悪影響を及ぼしていることに。

悪影響のひとつは、自分の本当に好きなものがわからなくなることだ。

最近、好きなことを仕事にしようとしている人がどんどん増えていると思うけれど、自分が何を好きなのかよくわかっていない人も多いと思う。
なんとなく好きなものはいろいろあるけれど、これが好き!と自信を持って言えることはあまりないのではないか。

小さいころは、深く考えずに好きなものに夢中になっていたはずだ。
しかし年を取るにつれて他人の目を気にするようになり、いつの間にか好きなものを好きと認められなくなっていくことに気が付いた。


私が自分の「好き」をなかったことにした日

小学生の頃、ファッションに興味があって、雑誌を読んだり、ファッションを楽しむ人たちを見て、自分の好きなスタイルを研究していた。

ある日、通販カタログで変わった形の可愛いスカートを見つけ、お母さんに「これ、可愛いから欲しいなあ。」とおねだりをして買ってもらった。
早速ウキウキ気分で履いて学校に登校したが、少し丈が短かったせいか、普段話さないようなクラスメイト複数に「男を誘惑するために履いている」などと散々なことを言われた。
もちろん、中にはそんな風に思わないと言ってくれた人たちもいたが、自分の好きなものを曲解され、ものすごく傷ついたのを今でも覚えている。

結局、そのスカートはその日しか履くことができなかった。


このように過去に自分が好きなものを公言したときに否定されたことがあったり、世間が良く思わない向きがあると、自分が好きになってはいけない気持ちになり、好きじゃないフリをするようになる。

「好き」を隠すということは、自分を偽り続けることになるので生きるのが苦しい。辛い。

隠すことに慣れると、次第に自分の「好き」をどこに隠したか忘れてしまい、何が「好き」だったのか、わからなくなってしまう。
結果、「好き」だからやりたいという気持ちもわからなくなるから、やりたいことはいつまでも出来ない。
本当はすでにあるはずの「自分」探しをしなければならない人が出てくる。


「好き」に正直でいられる人は、様々なことを経験すればするほど世界が広がり、自分で好きなものに囲まれる人生を選べる。

反対に「好き」に嘘をついている人は、いつまでも他人の価値観に依存した偽りの人生を歩むことになる。


世の中には、「好き」を邪魔してくる人がいる。
その時は、決して屈してはいけない。

心の底にある「好き」の声を無視してはいけない。

閉じてしまった蓋を外して。

耳を澄まして。

自分が本当に「好き」なものに正直になろう。

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