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健康な1年にしたいなら「漢方」と「薬膳」を学びたい。



みなさんは、「漢方」や「薬膳」という言葉を耳にしたことがありますでしょうか。これらの言葉を聞いてどんなイメージを持ちますか?

「健康」にまつわるイメージや、「なんだか難しそう」「自分で生活に取り入れるにはハードルが高そう」というイメージを持たれている方も多いのではと思います。

「漢方」や「薬膳」の知識はセルフケア・健康的な生活に直結します。そして実はとってもシンプルで簡単に取り入れられることばかり。

今日は、健康やセルフケアに興味がある方にぜひ知っていてほしい、”そもそも「漢方」・「薬膳」とは何か”というお話です。



病気になる前に気付いてセルフケア!役立つ「漢方」の考え方

「漢方薬」などは耳馴染みのある言葉ですが、「漢方」とは、病気になる前に体が出したサインに気付き、未然に病気を防ぐための知恵のことをいいます。

中国発祥の考えかと思いきや、日本独自のもの。自然哲学に基づいた古代中国医学が日本に伝わり、日本の環境に合わせて変化したようです。


また、漢方で重要とされているのが「養生」の考え方です。体と心の健康のため、生活の中で自然治癒力を高めることを「養生」といいます。

冬の「養生」では、動物達が冬眠する時期ということもあり、我々人間も自然と調和して、心穏やかに過ごすことが大切だとされています。そして、「腎(生命維持機能、泌尿器系など)」が弱りやすい季節でもあるので、黒い食べ物(黒きくらげ、しいたけ、黒豆など)を体に取り入れましょう!ということになります。

健康で毎日過ごすためには、「漢方」の知恵、つまり、病気が発症する前のサイン(冷えや肩こり、むくみなど)が何の予兆なのかを把握し、どんな対応をすればいいのかを知ることがとても大切です!

たとえば、「むくみ」がある場合は、消化・吸収機能が不調気味だと考えられます。そこで、漢方でいう「脾(ひ)」をいたわるべく、かぼちゃやとうもろこしなどの黄色くて甘い食べ物を摂るとよいです。

もちろんむくみといっても、消化・吸収機能の不調以外に、汗が出ない、尿がでない、血流の滞りなどの理由からきているケースもあるため、その時々の状態を見ながら判断することになります。

体や心のサインを知り、どんな「養生」をしたらいいのかを考える。そんな時、ちょっとした「漢方」の知識が、自分で自分の健康を管理し、病気になる前に防ぐということに役立ちます。

漢方を学ぶメリットはここにあり!です。

薬の役割も果たす食事「薬膳」とは

「薬膳」というと特殊な食材を想像するかもしれません。しかし実は、私たちが日常スーパーで購入するような普通の食材を使った食事のことです。

薬食同源(やくしょくどうげん)という言葉はご存じでしょうか?薬食同源とは、古代の中国からある「薬は食事から生まれるもの」という考え方。食べ物は飢えたときにとれば「食」で、病気の時にとれば「薬」というイメージです。

この薬食同源という考え方に基づいて考えられた食事のことを「薬膳」と言います。
もっと簡単にいうと、「薬膳」とは体の状態や季節に合わせて「養生」するために考える食事です。

「薬膳」メニューは色々な視点から考えることができます!

たとえば、自分の体の症状(ほてり、冷え、むくみ、目の充血など)をみて食べる物を考えたり、あるいは先ほど冬の養生の例として少し触れたように季節によって食べ物を考えたり。また、年齢や性別によっても一生のうちの体調変化が違うため、それぞれのタイミングに合った食べ物を考えたり。すごく簡単に取り入れやすいのです!

もう少し詳しく例をあげると、気分がふさいで憂鬱になりやすい、のどや胸がつかえる、お腹がはっていてガスが溜まるなどの症状を感じた時、こまつな、セロリ、しょうが、みょうがなど香味野菜を取るとよいといわれています。

これは「気」が滞っている、つまり「気滞(きたい)」の状態であると「漢方」では考えます。

私たちの体は、生命エネルギーの「気(き)」、血液などの「血(けつ)」、体内の血液以外の体液である「水(すい)」がバランスよく満たされていると不調にはならないといわれています。

逆に不調を感じたときは、どこかのバランスが崩れているということです。自分の体に出ている症状を見てどのバランスが崩れているのかをチェック。そして、それを改善する食事を心がけます。これが「薬膳」です。

さいごに

「漢方」・「薬膳」とは何か、なんとなくお分かりになりましたでしょうか?今回は、症状別やそれに適した食材などには詳しく触れませんでしたが、「漢方」と「薬膳」の知識は意外とシンプルで生活に取り入れやすいものが多いのです。

自分の体に向き合ったり、季節を意識して生活したり。忙しい日々を送っていると中々思うようにいかないこともありますが、頭の片隅に「漢方」や「薬膳」の知識があると、日々口にする食べ物の選択がまた変わってくるかもしれませんよ!

ちなみに、もっと「漢方」や「薬膳」を学びたくなった人におすすめしたいのが、「薬膳・漢方検定」。筆者も2020年に受験しましたが、すぐに生活に取り入れたくなる暮らしのヒントがぎゅっと詰まっています。
薬膳・漢方検定 公式サイト (kentei-uketsuke.com)

回し者でも何でもありませんが、学んだことを生活の中ですぐにアウトプットできて、セルフケアにも活かせる。控え目にいってかなり有益性の高い検定だと思っています!

自分の体や季節に向き合ってしっかりセルフケアをしながら、毎日をなるべく健康に過ごしていきましょう!

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