感情はありのままに感じると、解放される
あなたにとって辛い経験はあるだろうか。
人は生きているから、辛い時、苦しい時はある。
その時はあまりに辛すぎて、目の前が見えないくらい、感情の渦に飲み込まれてしまう。
それでも、日常を生きなければと思って、なんとか前に進もうとする。感情を感じる暇はないと思ってしまう。
感情を感じていては、前に進むことができないと、思い込んでいるのかもしれない。
だから、感情を押し込めて、周りを気にして、自分よりも辛い人がいると自分に言い聞かせ、弱音を飲み込んでしまった。
誰かに話せば楽になるかもしれないけれど、周りの人たちは何だか、忙しそうだと思ってしまう。
自分のことを後回しにして、周りを気遣ってしまう人は多い。
人に迷惑をかけてはいけない、と思ってしまう「真面目すぎる人」も多いのだろう。
辛さや苦しさを飲み込んで、心の奥深くに沈めてしまうと、無くなったように感じるかもしれない。
だからもう大丈夫だと、忘れてしまう。
けれど、感情は消えていないのだ。
だからふとした瞬間に、不安に襲われてしまう。心の奥深くに、沈めた感情が少し見えているから。
それを感じたくないから、また飲み込んでしまう。
でも、不安は消えない。
感情はありのままに感じると、解放されるのだ。
いま、あなたが何か辛い経験をしたことがあって、その感情を心の奥深くに沈めているのだとしたら、本当に辛いのだと思う。
そして、その感情は、解放してもいいのだ。
本当によく頑張ったのだ。
あなたは、あなたなりに感情を押し込めてまで、頑張って歩いたのだ。
辛くて苦しくて、でも前に進まなきゃいけないと思いながら、自分のことを後回しにして、頑張って歩いたのだ。
誰があなたを否定できるのか。
まずはそのことを認めてあげて欲しい。
ありのままに、自分を許してあげて欲しい。
あなたが感じた感情を、ありのままに感じることができれば、その感情は解放される。
自分の心の中でつぶやいてもいい。
紙に吐き出してもいい。
スマホなどを使って、言葉や音声にしてもいい。
あなたが感じたままに、吐き出すこと。
どんな感情でも構わない。
そうすると自分でも驚くような、その時の感情や思考が出てくると思う。
吐き出していくと、自分のことを一時的に悪く思ってしまうかもしれない。
けれど、その後にはなんだか安堵したような穏やかな気持ちになる。
そうならなくても、焦らなくてもいい。
だって、あなたはそれだけ感情を押し込めてきたのだから。
玉ねぎのように何層も何層も、感情の膜があなたを覆っているのだ。
だから、いきなり全てを剥がそうと思わなくてもいい。
あなたのペースでいい。
そして、その感情を、あなた自身を認めてあげることが大切なのだ。
「辛かったね」「苦しかったね」「頑張ったね」と自分自身に包み込むように言葉を届けてあげる。
何度も言うが、無理はしなくてもいいのだ。
もう無理をしてきたのだから、無理を選ばなくてもいい。
あなたはそれだけ、忍耐強く、周りを大切にしようとしているのだから。
今度は、あなたが、あなたを大切にする時だ。
もう許していい。
もう無理をしなくてもいい。
もう我慢をしなくてもいい。
自分を大切にすることは、自分を甘やかすことではない。
ありのままに、自分のことを愛していいんだ。
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