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手毬のような 「つぼみ」が秘めたエネルギー✨

数時間前、活けたばかりの時は、ほんの少しだけ膨らみ始めた「つぼみ」だったのに、あっという間に咲ききった芍薬の花です。

手毬のように、まんまるで可愛いつぼみが、何倍にも膨らんで、美しく咲きました。

鏡もないのに、身づくろいすることもなく、美しく咲く花たちを見ているといつも羨ましくなります。本当に綺麗だから。

ほんの一瞬の命だから、その輝きを写真に残しておきたいと思います。

何枚でも、いつまで撮っても、お花は文句を言いません。ありがとう。

いつまで撮るの〜と子供たちに言われ、いつの間にか、文句を言わないお花ばかりを撮ることに。

その静かな佇まいは、その存在だけで空気を変えてくれますよね。

造形の美、彩の美しさは、花だけでは美しく存在せず、緑の葉っぱが美しく支えてくれているからこそ、引き立てられる美しさがあります。

調和の美。

立ち居振る舞いが美しい、女性の姿を表現しているかのような、芍薬の立ち姿がまぶしく映ります。

生薬として昔から人々に愛されてきた芍薬は、「ピオニー」と呼ばれ、ギリシャ神話の医療の神、バイエオンに由来するそうです。

芍薬の根っこを生薬として使った最初の人は、本当にすごいなあと思います。薬になるものもあれば、トリカブトのように毒になるものもありますから。

芍薬(シャクヤク)「立てば芍薬,座れば牡丹」とは,花の美しさに擬えたばかりでなく,芍薬や牡丹を薬として服用すれば,女性ホルモン分泌を整え,肌も美しく艶やかになるということが秘められている.
基原
シャクヤク Paeonia lactiflora Pallas (ボタン科 Paeoniaceae) の根を乾燥したもの.
生薬の性状
円柱形を呈し,長さ7~20cm,径1~2.5cm,外面は褐色~淡灰褐色で,明らかな縦じわ及びいぼ状の側根の跡と横長の皮目がある.横切面は緻密で淡灰褐色を呈し,木部は淡褐色の放射状の線がある.本品は特異なにおいがあり,味は初め僅かに甘く,後に渋くて僅かに苦い.

芍薬の花の香りは、美しい姿から想像するような、香り豊かな〜という感じではないけれど、それでも、開いたばかりの花の香りには、生気にあふれた息づかいが感じられます。

外出制限が解けたようで解けない、目に見えない制限をかけられているような中で、目の前で変化を見せてくれる植物たちのエネルギーが、力強く後押し、励ましてくれるような気がします。

私たち人間には、少なくともこの植物たちよりも長い長い、人生という時間が与えられ、選択という自由意志が与えられているのですから。前を向いて、希望をもって。

鏡を見なくても、美しく無心で咲く、花たちの潔さを見習いたいなと思います。


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