見出し画像

伝統の遊び

今の時期、どこの河川敷でも見られる光景といえば、凧上げかも知れません。お正月に、上昇するもので遊ぶことは、縁起がいいのかなぁなんて思ったりします。

この週末、凧上げ大会が行われる地域があると職場で知って、ちょっと驚きました。凧上げは、上げる人もさることながら、場所が必要。きっと広ければ広いほど良くて、電線などがない場所がいい、となると街中では難しいようにも思ってしまうわけで。

冬空に鮮やかな色の凧が上がっているのを見ると、寒いけれど清々しい気分になります。昨日は、お昼休みに走っていたら、河川敷で連凧を上げている人がいて、思わず「飛べ!」と応援したくなってしまいました。どうやってあんなに高くまで行くのかと、ちょっと羨ましい気もします。寒いけど(笑)

僕が幼い頃、三角の形に大きな目を2つ描いた凧が流行りました。ほかにもキャラクターを書いたものもたくさんあって、いまよりも多くの人が上げていたように思います。

凧上げの時には電線に注意を、引っかかったら電力会社に連絡してね、と言った注意喚起がテレビCMで流れていたし、凧を手作りする機会もあったように記憶しています。

幼い頃のことだけれど、僕が通っていた保育園の凧上げ大会では、手作りの凧に、父が当時流行っていたビックリマンのキャラクターを描いてくれました。僕は頼んだわけではなかったけれど、その凧は子どもたちの間で人気を集めました。


河原や公園などで凧を上げている風景をよく見てみると、結構大人(特に父親)が手元を持っていることが多いと思います。

風が強いとか、操作が難しいとか色々とあるから仕方ないけれど、子どものための凧であることはハッキリわかるから、ちょっと微笑ましい。

中には、子どもがせがんでいるのに、お父さんが夢中になってしまっている親子も・・。

落語に「初天神」という演目があります。

この紹介だけで、頷ける方は落語が好きな方。さすが親子だなぁなんて思ってしまう関係性にニヤリとしてしまいます。

父親が子どもにせがまれて、不承不承いやいや連れてきた初天神の縁日、おだんごや飴など、子どもがねだっては難癖をつける(でも結局買う)。

凧を買いたいと騒ぐ子に負けて、売られていた凧を買い、凧を上げようと奮闘。あまりに父親が熱中し、子どもに紐を持たせない。そこで、子どもがひとこと。

「だから、お父ちゃん連れてきたくなかったんだよ」


凧揚げは凧を見て遊ぶので、周りが見えなくなるものです。それが自分の子どもでも。

公園や河川敷で、現代でも同じような光景が見られていることは、とても面白いなぁと思いながら、通り過ぎるのです。


#風景 #親子 #凧上げ #遊び #伝統

最後まで読んでいただき、ありがとうございました! サポートは、子どもたちのおやつ代に充てます。 これまでの記録などhttps://note.com/monbon/n/nfb1fb73686fd