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【書評/感想】「ブランド人になれ!会社の奴隷解放宣言」を読んだら、行動意欲が高まった

こんにちは、もんちょすです。
2回目となる今回は、「ブランド人になれ!会社の奴隷解放宣言」
(著:田端信太郎)について書いていきます。 #002

あつく過激な表現で語り掛けてくれるので、今の仕事に疑問を持っている人や今のままでよいのかと悩んでいる人、仕事への姿勢や気持ちを切り替えたい人におすすめの本
文字が大きく、ライトにサクッと読むことができます。
内容は、著者の考え方や実体験が中心。
ただライトに読める分、著者の深い考えやエピソード、具体的なノウハウや新しい発見等を期待されている方には物足りないかもしれません。

【この本との出会い】
NewsPicksやTwitterで何かと話題になっており、気にはなっていました。
購入のきっかけは、クライアントのSNSをどうやって盛り上げるかがテーマに上がり、著者の「フォロワー1000人を超えない人間は終わっている」といった発言を知ったこと。
そんな過激な発言するんだから、多くの人にフォローいただけるようなノウハウが詰まっているのでは?と期待し、この本を購入。

【書籍情報】
 タイトル:ブランド人になれ!会社の奴隷解放宣言
 発行日 :単行本)2018年7月6日
 著者  :田端信太郎。1975年石川県出身。NTTデータ→リクルートで「R25」の立ち上げ→ライブドア→現LINEの常務執行役員→現スタートトゥデイ(ZOZOTOWN)。

【概要】
著者が考えるブランド人とは何ぞやという定義を過激的な一言で表現し、その後、関連する著者のエピソードや著者の考え方が展開されていく。
一貫してこの本が伝えているのは、「脳みそをきちんと働かせて、自分の意思で、自分自身が行動せよ。」ということ。仕事に対する考え方、会社と個人に対する考え方、リスクに対する考え方等、あらゆる角度から著者の一貫したメッセージを受け取ることができる。

【感想】
率直に申し上げると、読み終わって、「あれ、もう終わり?物足りないぞ?!」と思ってしまった。笑
それは、「フォロワー1000人を超えない人間は終わっている」の発言に対し、わたしが具体的なノウハウを期待していたから。
且つ、ライトに読めてしまったので、物足りなさを感じたのだと思う。
ただ、読み進める中で、何度も胸が熱くなり、自分も行動しなければという衝動に駆られたのも事実。

読み終わって、無意識のうちに、相手に答えやノウハウを求めているんだなと実感。わたしが期待していたフォロワーの話に関しても、考えるきっかけとなる著者の考えやエピソードが記載されているので、具体的なノウハウや手引きを相手(今回はこの本)に求めるのではなく、自分の脳みそを使い、自分で具体的な行動まで落とすのが大切、と反省。

では、私が心に響いた場面をいくつかご紹介。

面倒くさがりであることは、罪でも何でもない。面倒くさいからこそ、余計な仕事を削る工夫が生まれる。そうして浮いた時間を、本来自分がやるべき仕事に振り向ければいいのだ。

本を読み進めると序盤で出てくるこの言葉。この言葉に添えられているエピソードは多くの人が共感できる内容だと思う。
わたし自身、大企業時代の「年賀状の宛先手入力」「見積等の電子ファイルを"あえて"印刷して手渡し」「会議毎に記入が必要な進捗資料」等々、面倒な業務がたくさんあった。あのとき、主張はしていたが、面倒な仕事を削る工夫を考え、行動できていなかったと痛感。

この本を読んで、これからは、主張して終わりでなく、
・まず、自分で”どうやったらもっと良くなるか”を考える。
・そのために工夫できることを具体的な行動まで落とし込む。
・その行動を"自分が"試してみる。
のように自分で考えて行動してみる人になるぞ、と決意。

汗そのものには何の意味もないが、汗をかいたことがない奴にブランド人への扉はひらかれるはずがない。2年間でいいのだ。とにかく量をこなせ。

「評論家のような意識だけ高い人間になるな」というメッセージに添えられているこの言葉。
若干、最初の引用と矛盾する気もするが、「ただダラダラと下積み時代を過ごすのではなく、期限を区切り、その期限内に自分のできることを最大限増やすことが重要。だからこそ無駄を省くための工夫が生まれる。」と解釈。誰にでも下積み時代はあるのだから、がむしゃらに頑張ることも必要。
よし、頑張るぞ。

NOという一言すら言えず、自分の時間を他人に侵食されてストレスを募らせるのは、あまりにもバカバカしい。
同質性を帯びた空間から敢えて離れて、異質な人間とつるむからこそ、イノベーションとヒラメキが刺激される。

これは、上司や同僚とばかり付き合う人間を一刀両断しているエピソードに添えられている言葉。
本当のことを言えずに、他人に自分の時間を侵食されることって、すごく多い。きちんと、自分の時間を確保すること。自分の時間をするための交渉は積極的にしなきゃね。
うん。行きたくない飲み会は、はっきりと「No」と言おう!笑

そのリスクでさえ実は幻影だ。会社が潰れたところで命を奪われるわけでもない。ハイリスク・ハイリターンすぎる沈没船の船長のポストは、カネでは買えない。払うコストは勇気と時間だけだ。

「無難な選択肢を選ぶばかりでは、自分の代名詞となるような貴重な経験をする順番は回ってこない。自分以外が逃げ出すようなリスクのある状況であればこそ、勇気と時間を払えばどんな人でも自分の実績となる経験をすることができる。」という主張に添えられている言葉。
このなかで、著者の「転職9ヶ月後に社長が逮捕される」エピソードが掲載されているが、実際、自分だったら耐えられないと思うのが正直な感想。笑
そんなスリリングな経験はなかなかできないけれど、どんな状況に置かれてもその状況で自分が得られるメリットを考えられるスキルはぜひ身に着けたい。ピンチこそチャンス。
そのために、まずは自分の状況を嘆かない、を徹底する。

人間の複雑性を理解してこそ、誰もが欲しかったのに世の中に存在しなかった斬新な商品やサービスを生み出せるのだ。ブランド人たるもの、家族と向き合うことで理不尽を学べ。理不尽を楽しめ。

どんな経験でさえも、自分にとってのプラスに変換できるこの心構えはとても素敵。どんな状況下でも学ぶことや吸収できることはある。不平不満を垂れ流すより、今ある状況でベストを尽くし、学び尽くした方が、やっぱりかっこいい。
今ある状況から、どうすればもっと良くなるか、思考を止めず、絶えず考え続け試行する。家族も仕事も、ぜんぶに共通するね。

自分が発信した情報が、誰にどういうTPOで受け止められるのか。どういう文脈で実生活に役立てもらえるのか。そこにリアルな想像力を働かせなければ、多くのフォロワーを集める人気アカウントにはならない。

これです。これ。私が期待していたTwitterのフォロワーに関する素敵な言葉。小手先のノウハウをただ実行するのではなく、自分の発信したメッセージが受け手を通じてどんな価値になるかを考えることが重要。そして、発信して反応をみて考えて・・・の繰り返しが重要だと理解。
ただ、具体的な行動に落とすとなると、唸るね。なかなか難しい。笑

この本を何度も読み返してくれるのもいいが、さっとゴミ箱にでも捨てて行動することにこそ、最大の価値がある。

最後に、こんな言葉がでてきます。
読み終わって、まず何を行動するべきか?を問われる為、なにか行動しなければという感覚が襲ってきます。
こういった人の心を煽る言葉、個人的には大好きです。

行動することに価値があるということで、まずは以下を6か月間徹底して行うことをここに宣言。状況は定期的にアップします。

 ①ひたすらアウトプットする(量をこなす)
  クライアントの資料、Noteへの投稿などを想定
 ②自分の時間を確保する(いやな飲み会、無駄だと思うものをNoと断る)

【総評】
著者のエピソードや考えがライトに記載されているため、新しい発見や深い考察を期待されている方には不向き。
一文が短く、口語的な表現も多いので、本を読みなれていない方にとっては読みやすいかもしれない。また、過激な表現で読み手を煽ってくれるため、気持ちを切り替えたい時には、ぜひこの本を手に取ってみてほしい。

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