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イケメン♡効果

あるサイトにジェノヴァの飲食店や旅行スポットに関する記事を執筆していた時のこと。

そのお店のオススメ情報として、「店員さんがイケメンです!」というような要素があったらみなさん喜ぶので、ぜひ記載してください。

というような推奨事項が提示されていた。
わざわざそういったことを指定されるほどに、「イケメン効果」というものがあるのかぁ、と面白く思った。

わたしは、普段、あまり「イケメン」という言葉で表現しない方だったが、この言葉はもはや広範囲の年齢に渡って使用されていることを感じたエピソードがある。

コロナ以前、2014年前後だっただろうか。
日本からいらした当時83歳のご婦人とご一緒していた時のこと。レストランの隣りのテーブルに後からイタリア人男性二人連れが座った。ご婦人は片方の男性について「あの向かいの人、イケメンね」と日本語で言われた。わたしは、目の端でふたりを見て「あ、そうですねぇ」と相づちを打ちつつも、へぇ~、今はそのぐらいの年代の方でも「イケメン」って、言うんだ!と、ひそかに驚いた。
年代によって、使う言葉というのは差があるものかとは思っていたが、以前に比べてボーダレスに近付きつつあるのか。

このエピソードを日本の友人などに話したことがあるが、「ああ、それ、テレビの影響かも。家にいることが多くてテレビをよく観ていると、しょっちゅう言っているから普通に口にしちゃうんだと思うよ」と言われた。

またある時、在外年数がそれなりに長い少し年上の日本人女性の方と、新語・流行語・略語などの話をした際に、やはり「イケメン」という言葉も話題にしたが(まあ、それほど新しくも流行でもなく、すでに定着してうん十年ぐらいかとは思うが、略語であることは確かなので)、意味は分かるけれど使わないと言われたので、同じ概念を彼女はどのように表現するか尋ねてみたら、「イケメンって、男前の方のことですよね?」と言われた。
男前!そちらも、わたしはほとんど使わない言葉だったので、逆にはんなりしていて新鮮だった。
わたしがしいて使うとしたら、女性でシャキッとカッコいい性格やふるまいをする人に対して「男前な彼女」と形容するかもしれない。

ところで、イタリアメンズブランドで、Camicissima(カミチッシマ)というシャツ専門店があるが、ここのシャツを身に付けるとイケメン度が2―3割増し!!!と、わたしはみんなにオススメしていて、日本帰省時のお土産やイタリアでも友人たちへのプレゼントとして御用達にしている。年齢問わず、高齢の父にもプレゼントしてみて、その効果は確認済み(当社比)。

日本にも店舗はあったが、もしかして、日本の方のニーズ的には、ラインナップがビジネスシャツに比重を置いた取り揃えかもしれない。

ちなみに、イタリア語でcamicia(カミーチャ)は「(Y)シャツ、ブラウス」の意味で、-issima/o(―イッシマ/モ)は最上級にする接尾語で、通常は形容詞に付けるものだが(例えば、bravo(ブラーヴォ/すばらしい)/bravissimo(ブラヴィッシモ/とてもすばらしい)、このブランド名の場合、名詞に付けた造語になるが、今時の日本語で言い表すならば「神シャツ」というところだろうか。

わたしの推しなので、ブログ記事としても何度も記しているが、noteのみなさんにもこっそりイケメンの秘訣をお知らせ。
(ブランドからは何ももらっていないけれど)


ちなみに、ジェノヴァ・ピアッツァ・プリンチペ駅の店舗は、現在は別の店になっていて、Camicissimaはデ・フェッラーリ広場店、フィウマーラ店にあるかと。

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