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真夏の昼夜逆転を考える

真夏の夜は寝苦しい。
夏を愛し、一年が3月から8月の繰り返しならいいのに、と思う私だけれど、夏の寝苦しさだけはまだ慣れないものだ。

真夏の夜は、なんだか蒸し蒸し、風も吹かないむっつりとした夜がなかなか多く、そんな夜にはどうにも眠りにつけない。

更に夏の休日はお昼寝がいつにも増して最高で、ついつい寝すぎてしまって余計に眠れないなんてこともある。

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ちょっとお昼寝の話をすると、夏生まれの私・休日の昼にレースカーテンを引いた窓際でうとうとまどろむのが、とっても好きである。
カラカラ回る扇風機(レトロで可愛いお気に入り)の音と、網戸の外の音が混ざり合うのもこれまた、特別な気持ちよさ。
15分だけ、と思いつつ何時間も寝てしまって、午後の予定に遅れてしまいそうなこともちらほら。。

それから、昼寝と暑さで眠れなくなる夜には不思議と、雨が降る気がする。
昼間の暑さを流していくように、ざあざあと降る雨を、これまた網戸越しに眺めてぼうっとするものなのだ。そのうちお腹が空いて、おやつのみかんゼリーを冷蔵庫から出したりする。
そんな夜を過ごしていると、ああ、夏が来たのだなと思い出す。

そうしてぼうっとしているうち、真夏に限って昼夜を逆転できればいいのでは、と思いついたのだ。
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例えばの話である。
真夏になると、昼と夜を逆にしてもいいよという何か決まり ができたとする。
そうすると、人は暑い昼には部屋にこもって、気持ちよく昼寝をし、夕方ごろにのそのそ起き出して仕事をする。
ざあざあ降る雨を降って来ちゃいましたねえ、なんて言いながら帰路につく。
早い日の出を横目に、ふかふかの布団に入ってまた夕方まで眠る。。。

ああ、なんだかそれって素敵かも。
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と、そこまで思ったところでふと、一年で1番目に好きな時間が暑かった日の夕立だというのを思い出した。
あの夕立は、昼間の暑さを体感したからこその気持ちよさなのだ。そこはなかなか、譲れん。

あ〜あ、やっぱり昼夜逆転しないでおこうかなあ。

美味しいお酒を一杯飲んで、そしてそのぶん幸せになります。一緒に呑みましょう。