夏の足音に合わせて子供の笑い声も跳ねる

夏日かと思ったら、少し肌寒い日もあったり。
寒暖差の激しい日々ですね。
ただこの季節特有の、朝、昼、夜でそれぞれ気温が変わってくる、一日の中の寒暖差は昔から好きです。
地球以外の惑星だと、その寒暖差が地球の比ではないほど凄まじいと学んだ時、それが初めてロマンというものを感じた瞬間だったなあと想いを馳せたりします。

今回は、わたしの子供たちを例に挙げて、子供の強い「個性」についてお話しをいたします。
わたしたちは普段、育児書や、今ではSNSで多くの育児の在り方に触れることができます。
それらのだいたいでも前提とされているのが子供の「個人差」です。
その「個人差」に一番影響するのが「個性」ではないかな、と感じます。他には「環境」や「健康」などが関わってきますね。

では、子供の個性とはどういうものなのか、どの程度のものなのか。
我が家の幼児と乳児が、ちょうどバラバラの個性を持って生まれてきたので例に挙げていきます。このお話がどなたかの参考になりましたら幸いです。


まず、以前Twitterで「上の子と下の子の違いを分かりやすく」ツイートしたものを並べてみます。

◎ふわふわでなんもしなくてもお肌ぷるぷるいつでもいい匂いだった上の子vsアトピー体質産まれて間もなくから男子の匂いがした下の子

◎まじで一時間ごとに起きてた上の子vs寝たら三時間は起きない下の子

◎誰に抱っこされてもニコニコ人見知りしなかった上の子vsパパかママ以外の抱っこは秒で泣く下の子

◎離乳食なんも食べないけどちゃんと健康上の子vsなんでも食べて上の子のお菓子まで力ずくで奪う下の子

◎抱っこで簡単に寝るけど布団に置いたら背中スイッチですぐ起きる上の子vs抱っこしても暴れてじっとしないけどいざ寝たら布団に置いた程度では起きない下の子

ざっと挙げてみただけで、これだけあります。
「上の子と下の子で正反対だな」というところのピックアップなので、細かい性質なんかも挙げると本当に、キリがない!
同じ親から産まれても、同じ環境に身を置いていても、多くの違いがあります。

そして、どちらが楽、どちらが大変、ということがありません。
どちらも大変です。
子供に向き合えば、どんな相手であっても大変。
育児に大変、しんどい、という思いを抱いているのは子供と向き合っているからこそ、だと思います。

例えば本当に全然手のかからない子供がいたとします。
泣かない、反抗しない、時間を守る、素直…
自己主張がないな、と逆に心配になりませんか?
そうです、つまりどんな子供であっても親は心配になるのです。

しかし、死なせないように、最低限の触れ合いのみでよければ、育児もそう大変ではないと思います。
「寄生獣」の「田宮良子」をイメージしてもらえるといいでしょうか。
研究のためか何かで、寄生した人間の体で妊娠出産、育児をした人…人?です。
あの赤ちゃんの発育は、問題が無いという風に描写されていたと記憶しています。
間違えていたらすみません。夫の本棚にあったはずの寄生獣が見当たりません。…売った?


世の「育児が大変」とされているのは、子供を健やかに成長させるタスクの内に、「子供の心」も入っているからです。

子供の心を健やかに、なんて、もう…
「見せてやるぜ…おれのこの個性ってやつをな」
と本能的に個性むき出しの彼らに向き合いつつ、こなさなければならないこのタスクが、一番何よりも大変です。
そして、泣いている子供に「自分の愛情が足りていないからかな」「自分の育て方、間違っているのかな」と不安で心も病んでしまう方は多いです。
元々のメンタルの在り方ももちろん関わってきます。
受け止めきれない個性を持って生まれる子もいます。

そんな時は、頼れるものは全て頼ろう、と声を大にして言いたいです。

職業柄、生まれてすぐに乳児院へ入る手配をされる子、特別養子縁組でへその緒で繋がっていたお母さんとはお別れになる子、出生後の健診に連れてきてもらえない子、他にも様々な子を見てきました。
これは、人がそれぞれの個性を持ち、それぞれの事情を抱えているために起こることだと、わたしは解釈しています。

家族、血縁、自治体、行政、頼れるところを頼るようにするのは、子供の個性を守るため、そして子供を育てる親本人の個性を守ることにも繋がります。

わたしは、みんなが健やかに生きていけるよう、それぞれの個性を尊重し合えるよう、関わり合っていけますように、と願ってやみません。


長くなってしまいました。
「個性」のお話、いかがでしたか?
ここに「発達」などが加わると、いよいよ「個人差」がより広がってくるのですが、それはまたの機会にいたします。

奥深いですね。
人とは、奥深いのです。
「田宮良子」も、そんな風に納得して散っていったんですよね…た、たしかそうだったはず…。

ここまでお読みくださり、ありがとうございました。
次回は、「子宮を摘出してからの日常の変化」についてお話しさせていただきます。


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