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鉄道趣味論

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鉄道をめぐる趣味と、それを発信していく事について雑に考える
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#ブルートレイン

ドラえもん「のび太の模型鉄道」から

 ドラえもんの「のび太の模型鉄道」は、タイトル通り鉄道模型、Nゲージ回である。
 ちなみに、「ドラえもん」に最初に鉄道模型が出てくるのは「サンタえんとつ」の回で、ドイツ国鉄のE103をもらっている(この間見直したら違っていた、これは別の回か)。南正時さん(「新オバケのQ太郎」の頃はアニメーター。後に鉄道写真家になる)の写真の影響から西ヨーロッパの鉄道に興味を持った少年も結構いたものである。
 F先

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EF65501を運転できる

EF65501を運転できる

 JR東日本のEF65501号の体験運転のイベントがあり、参加費用は165,501円との事。

 私はこの値段、安いと見ている。

 理由の一つは、この機関車、遅かれ早かれスクラップになるからだ。断言できる理由は、同じように残っていたEF60が既に無いからだ。無くなってしまえば乗れない。

 良くて大宮入りだろうが、そうなるとオブジェ同然である。

 もう一つ、この体験運転はおそらく、「ブルートレ

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(メモ)ブルートレインブームは仕掛けられたのか?

・「SLダイヤ情報」では1974年(SLブームはまだ終わっていない)からEL撮影地ガイドを掲載している

・「鉄道ファン」誌では1975年1月号から連続して(ヤングファンにまで批判されるような)寝台特急や牽引の電気機関車特集がなされている。

・「鉄道ジャーナル」は1973年に「魅惑のブルートレイン」特集を組んでおり、これはブルートレインの文化面で重要だが、同誌の性格からして「仕掛けた」とは異なる

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やっぱり「うたは世につれ」なんだね

 むかしのちあきなおみの「喝采」といううたに「動き始めた汽車にひとり飛び乗った」というようなところがある。先日、この事をSNSで質問している人がいた。

 ああ、やっぱり時代が変わってしまったなと思う。今はJR各社に分割されたが日本国有鉄道というのがあった。で、1982年位までは上野駅にも手動ドアの高崎線の客車列車が乗り入れていた。

 もちろんこれは危険だし、80年代もどんどん数を減らして、JR

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あれは「鉄道ブーム」では無かったのか?

「ブルートレインブーム」という言葉はあるが、むしろその後、「鉄道が少年達(一部としても)の好きな定番」である時期は長く続く。
 私がこれを「ブルートレインブーム」と分けて考えるのは、それを引っ張る「一番人気」が必ずしもブルートレインでは無くなってくるからである。
 もちろんブルートレインブーム前から鉄道趣味の少年がいたと言うのもあるが。

 それはいくつもの流れがあって、「時刻表2万キロ」のヒット

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