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【イベントレポート】monopo session vol.28 「TATARA THIRD-WAVE AWARD」 - 電通 多々良タツキさん / CHOCOLATEプランナー 大澤創太さん -

12月13日(水)に開催されたmonopo session vol.28の様子をお届けいたします。今回のSENPAIは、電通プランナー/コピーライターの多々良タツキさんと、聞き手にCHOCOLATEプランナーの大澤創太さんにご参加いただきました。昨年大好評だった「TATARA THIRD-WAVE AWARD」、今年も多々良さんが選ぶ2023年のクリエイティブを発表していただきました。


SENPAIのご紹介

多々良 タツキ 電通|CM Planner / Copywriter
1989年浜松生まれ。広告、コンテンツ、空間デザイン、テクノロジーなど全領域プランニングを得意とする。ACC/朝日広告賞/読者が選ぶ新聞広告賞など受賞多数。 アニメと漫画が趣味だが、実は長距離自転車旅行とトランペットが吹けるという特技がある。3歳児の父。


大澤 創太 CHOCOLATE|Planner
1996年生まれ。Twitterアカウント『喫煙女子』を運営していたところを偶然に拾われ、大学在学中にCHOCOLATE Inc.に参画。
カルチャー要素の強い仕事やフェチズムを突く企画を多く手がける。
『STARBUCKS Autumn is Coming』(Starbucks Coffee)、『SCHOOL OF WACK』(PARCO)、ジャスティン・ビーバー、クリープハイプのプロモーションなど。

「TATA」選定基準

昨年も説明があった選定基準ですが、今年少しアップデートされていたので掲載しておきます。
今年もみんなが「知らないものばかりだ…」とざわついていました。

受賞作品一覧

一覧は次のように多々良さんがまとめてくださいました。

MOVIE部門 受賞作品の紹介

sessionでは受賞作品全てについて丁寧にご説明いただきましたが、本記事ではいくつかピックアップしてご紹介いたします。

Eve「冒険録」MV

多々良:ストーリーを作らせたらEveさんですね。バキバキに設定を詰めてきます。この作品のクリエイティブディレクターを大澤さんが務めていますが、どうやって作っていったんですか。

大澤:大枠のプロットは悲しい旅の物語で、どの惑星に辿り着いてもその星がみんな壊れていってしまう。だから、常に新しい惑星を探し続ける必要があるんです。
最初にVコンが上がってきました。僕も制作チームのDiscordに入ってたんですが、制作の流れが全部見られたのは幸せでした。

SCOTT PILGRIM TAKES OFF 第3話

多々良:みなさん、これ知ってますか?今年はアニメの豊作年と言われていますが、これはまだ誰も気づいていないと思います。「SCOTT PILGRIM TAKES OFF」は、NETFLIXで配信されているドラマのアニメ化作品です。
このアニメ、なんと1話で主人公が死んじゃうんです。原作とは全然違う展開で、まさに予想外のスタートを切っています。
この作品は日本の「映像研には手を出すな!」のスタジオ「サイエンスSARU」が仕上げてるんですよね。
3話がとても良いので、3話までぜひ観てみてください。観てたらおしゃれだなってなります。

シナモンと安田顕のゆるどきクッキング

多々良:これはWeb movieで、一見すると料理番組のようなんですがずっと料理が完成しないんですよ。第1話からシナモンと安田顕さんが、ずっとロールキャベツを作るって言いながら結局作らないんです。シナモンがちょっといいことを言うんですよね。
この作品に登場している「シナモン」はシナモロールからのスピンアウトである「I.CINNAMOROLL(アイシナモロール)」のキャラクターなんです。この番組で初めてこういうシナモンのキャラ設定をしたみたいです。

3人で気になるところや好きなところを語り合いました


PROJECT部門 受賞作品の紹介

続いてPROJECT部門の発表です。映像作品以外の、リアルな場所を用いた企画などが紹介されました。

Project:;COLD「人の財布」

多々良:これは謎解きゲームなんですが、PARCOのオンラインショップで突然謎の財布が販売されて、その財布には中身が入っているんです。その中身を手がかりに謎を解いていくんですが、SNSで広がっていくタイプのものでXでもだいぶ話題になっていました。


サウジアラビア「水源レーザー」

多々良:まず見た目が格好いい。これは「ここに水がありますよ」ということをレーザーで示しているものです。サウジアラビアには経済的にはとても豊かな人たちが多いですが、インフラ面ではまだ発展途上なんですよ。観光地も食べるものもなくて。観光業が始まってまだ4年目なんです。

Coldplay「東京ドームライブ」

多々良:ライブ系はいつもチェックしています。これはエコをテーマにしていて、ライブで使用するエネルギーの8割は風力発電で賄われています。もちろん音楽のパフォーマンスもすごいですが、音楽ではなく、環境への配慮が評価の指標になる。Coldplayともなればそういう文化を作り出すことができるんですね。


その他の作品については多々良さんがXで紹介されているので、ぜひこちらもご覧ください。(たくさんの数の作品が紹介されていますよ!)

今年の発表も知らない作品ばかりで大変勉強になりました!
多々良さん、大澤さん、ありがとうございました!


2023年の「TATARA THIRD-WAVE AWARD」レポート記事はこちら


執筆:石原 杏奈 freelance PR(@anna_ishr
撮影:馬場雄介 Beyond the Lenz(@yusukebaba

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